パリ五輪の堀米選手でも注目されたナイキ・ダンクSBコレクターにその魅力を聞く
パリ五輪のスケートボード・ストリートの堀米選手が愛用していることでも注目を集めるナイキのスケートボードラインであるSBシリーズ。そのなかでもDUNKにのめり込み続け20年以上。DUNK SBのコレクトに半生を費やすひとりのスケーターがいる。DUNK SBコレクター、本田聖さんに、その生き様と自慢のコレクションについて話を訊いた。
全てのモデルにスケーターのストーリーがある。
自宅の一部屋をダンクSBのシューズが埋め尽くすほど、ダンクSBに魅了された男、本田聖さん。ダンクSBは、ダンクをベースに厚タンやエアインソール、アッパー素材など、スケートボードに適したディテールを加えたシリーズである。本田さんは今では400足以上のダンクSBを所有する国内でも有数のコレクターだが、きっかけは高校生のころまで遡る。
「高3のときにコンビニで立ち読みした雑誌でダンクSBを見て衝撃を受けて1足目を手に入れたのが始まり。それからSB履いているのにスケートやってないのダサいよなってことで、スケートを始めて(笑)。いろんなスケーターが履いている姿を見たり、SBのコラボのノリにすごくスケーター的なシンパシーを感じて、スケートと同時進行でのめり込んでいきました」
400足あってもコンプリートには程遠い歴代モデル数に加え、スケートブランドや地域色を反映するローカルショップとのコラボなど、各モデルの背景にユニークなストーリーがあるのがコレクタブルな魅力。そしてモデルは現在進行形で増え続けている。ダンクSBと出会って人生が変わった男の情熱はまだまだ尽きることがなさそうだ。
“ナイキSBダンク”を追い続けて約20年!? 本田さんのコレクションの一部を紹介!
SBシリーズのスタート以前にプロトモデルとして、従来のダンクをベースにスエードレザー、厚タン、ガムソール、ファットレースを採用してリリースされた通称“スマーフ”。発売当時は不人気だったが、結果的にSBの足がかりとなった貴重な一足。
2003年発売、単色ダンクSBの走りとなった通称“レッドデビル”。アッパーがスムースレザー×ヌバックのコンビで、厚タンにレザーを採用したレッドのコントラストが魅力。
ナイキ・ブラジルが本社の許可を得ずに企画・国内限定販売し、後から本社が認めざるを得なくなって“ブラジル・カスタムシリーズ”として展開されたモデル。色付きのミッドソールが珍しい。
ノースカロライナのスケートショップ、ブラックシープのリクエストでグッチをモチーフとしたデザイン。日本での発売の際に、グッチからナイキにクレームが入り、国内販売されなかった激レアモデル。
スケートボードのプロショップのみで専売されるISOシリーズ。現行で特に珍しいモデルではないがシンプルなカラーリングとガムソールが気に入っているのだとか。
スケートカルチャーの聖地であるカリフォルニアというモデル名の通り、カリフォルニア州旗のカラーリングを落とし込んだダンクSBはハイ/ローともに所有。スニーカーヘッズ的には「ミッドソールの色で遊んでいるのがアツい」とのこと。
憧れのスケーターであるナイトレイドのライダー藤井竜太郎さんのシグネチャーは、SBで初のELITEモデル。アッパーにスウェードではなく耐久力の高いヌバックを採用した、スケーターのこだわりが詰まった仕様。