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「キラめく文化のまち」未来へ 多種多様な表現活動、楽しさ 釜石から発信

かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす

 
 芸術の秋を彩る第53回釜石市民芸術文化祭(釜石市、市芸術文化協会主催)は4、5日に大町の市民ホールTETTOで開かれ、市内の表現者たちが力作を並べた。「子供たちの笑顔、未来に紡ぐ芸術の心」をテーマに掲げた今回は“小さな”表現者たちも活動を紹介。大人も子どもも互いに刺激し合い、芸術文化の力をつなぐ意欲を高めた。

 芸文協には26団体(約420人)が加盟する。4日のオープニングセレモニーで芸文協の河東眞澄会長は「芸術文化への熱意、関心が高いまち。築き上げたものを若い世代にどう結び付けるかが課題。鑑賞の機会を増やし、みんなの力できらめく文化のまちを発展させよう」と呼びかけた。

創作や表現活動を紹介し合う釜石市民芸術文化祭


 展示部門では加盟団体、一般参加を合わせ19団体、5個人が作品を公開。書道、写真、絵画、生け花、水墨画、切り絵、ステンドグラス、郵趣品など多彩な分野の力作が並んだ。市内企業などが所蔵する美術品、市民が個人的に見せたい“宝物”を紹介する「まちかどミニ美術館・博物館」と題した展示コーナーも用意。県内外の各種コンクールで入賞した作品も特別展示され、訪れた市民らは感性豊かな作品にじっくりと見入った。

生け花、ステンドグラス、手芸など多彩な作品がずらり


豊かな表現力をみせる書や絵画作品も並んだ


 釜石さつき愛好会(東梅英夫会長、会員10人)は、会員たちが手間をかけて手入れをした盆栽に添え草などを組み合わせた席飾り12点を展示した。春は白やピンクの花を咲かせるサツキだが、秋は枝ぶりや葉の付き方など木そのものの形や手入れ具合を楽しむことができる。「自然に生えている形を追求。すっと抵抗なく視界に入るようなら最高」と頬を緩める東梅会長(78)。月1回の例会でアドバイスし合うのも楽しみだが、会員の高齢化が課題で「若い人、女子に興味を持ってもらえたら」と期待した。

釜石さつき愛好会は丹精込めて作り上げた盆栽をお披露目


鑑賞者(右)の仲間入りを期待する愛好会のメンバーたち


 ステージ発表は2日間で7団体が舞踊やバンド演奏などを繰り広げた。4日に登場した中で目を引いたのが、躍動感あふれる子どもたちの演技。エアロビックダンスチーム「キッズDA★DA」(阿部直美代表)は幼稚園年中児~高校1年生の9人が軽快な音楽に合わせリズミカルに体を動かした。佐々木稜君(甲子小5年)と唯桜さん(同2年)兄妹は緊張して少しミスが出たというが、「気持ちいいし、楽しかった」とにっこり。「きれいに見えるように腕を伸ばすとか基礎をしっかりやりたい」「とにかくもっと上手になりたい」とやる気を燃やした。

舞台では多種多様な踊りが披露された


 小柳玲子バレエ教室(盛岡市)は釜石のほか、宮古、盛岡で練習に励む小中高生23人が「コッペリア」(ジュニア版)より11演目を披露。華やかな衣装を身にまとい、しなやかな舞や華麗なターン、美しいジャンプを繰り広げる子どもたちに客席から拍手が沸き上がった。

 バレエを頑張る友達に誘われて来場した双葉小4年の照井綾乃さん、同2年の合田帆花さんと井上千里さんは「すごくキラキラしていた」と感激した様子。芸文祭に足を運ぶのは今回が初めてで、「マネできない上手さがあるし、きれいなものがいっぱい」と発見を楽しんだ。「自分を輝かせたい」。友達の姿に感化されたようで、習い事や気になる表現活動に取り組んでみると意欲を高めた。

参加した各団体代表者がユーチューブ生配信で活動紹介


 今年も4日の舞台発表の様子などをYouTube(ユーチューブ)で生配信。「若い世代の仲間入り」に期待を込め、創作や表現活動を楽しむ姿を発信した。

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