春菊は生でも食べられる?加熱との違いやおすすめの食べ方を解説
春菊は生でもOK。サラダ用ならよりおすすめ!
春菊は鍋やおひたしのイメージが強いですが、生食が可能です。アクが少なく下ゆでやアク抜きが不要で、生のほうが特有の香りが薄れて食べやすいですよ。
またサラダ春菊やスティック春菊のようなサラダ用や生食用に栽培された品種は、香りがマイルドでえぐみ成分が少なく食べやすいです。
春菊を生で食べるときのポイント
通常の春菊も生食可だが、葉先中心に使う
サラダ春菊=苦味が少なく柔らかい
スーパーで見分ける際は「サラダ用」「生食用」などの表記を見る
生で食べるときの注意点
生で食べるときの注意点
独特の香り・苦味をやわらげる工夫をする
生食は“新鮮な葉”を選ぶ
葉の色が濃く、茎が細いものを選ぶ
冷蔵庫で湿らせたキッチンペーパー+ポリ袋保存
2〜3日以内に使い切る
古い春菊は香りが強く筋が残りやすです。生食する場合は、葉の色が濃い緑色でみずみずし好物を選びます。茎は切り口が新しく太すぎずやわらかい物を選びましょう。
保存するときは、茎の根元部分を濡れたキッチンペーパーで包み、葉の部分を乾いたキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れます。
元々春菊が入っていた袋に入れてもOK。春菊の根元を下にして立てて冷蔵保存し2〜3日で使い切りましょう。カットしてから保存すると変色・酸化が早まるので丸ごとがおすすめです。
独特の香り・苦味をやわらげるには?
生の春菊の香りや苦味が気になる場合は、冷水にさらしたり、ドレッシングで和えたり、甘みのある食材を合わせたりするのがおすすめです。
春菊は手で食べやすい大きさにちぎり冷水に5分ほどさらすと食感がシャキッとして苦味も軽減されます。
またごま油やマヨネーズ、甘酢を使うドレッシングと相性抜群。香りや苦味が気にならなくなります。さらにりんごやトマト、ローストナッツなどと組み合わせると食感や味わいのバランスがよいです。
春菊を生で食べるときのおすすめレシピ3選
では次に、春菊を生で楽しむサラダレシピ3つをご紹介します。春菊の下ごしらえはどのサラダも同じです。冷水にさらし、パリッとさせてから水気をしっかり拭き取ると味がぼやけません。
レシピ1. 春菊とりんごのシャキシャキサラダ
調理時間:5分
食感のコントラストを楽しめる「春菊とりんごのシャキシャキサラダ」は、酸味と甘みのバランスが絶妙です。甘酸っぱいドレッシング、シャキシャキッとみずみずしいりんごのおかげで、春菊の香りもほろ苦さも気になりませんよ。
材料(2人分)
春菊:3束
りんご:1/4個
ドレッシング
白いりごま:大さじ1/2杯
穀物酢:大さじ2杯
オリーブオイル:大さじ1杯
はちみつ:大さじ1杯
作り方
春菊を洗い、手でちぎる
春菊はボウルに水を溜めながら流水でよく洗います。根元に土やほこりがついていることがあるので、水を変えながらしっかり洗いましょう。
春菊の葉の部分をちぎり、茎と分けます。
葉は手でちぎって食べやすい長さにします。茎は手で折ったり包丁でカットしたりしましょう。春菊は刃物を使うとアクがでやすいため、なるべく手でちぎるのがおすすめです。
冷水に5分ほどさらしてからザルにあげ、キッチンペーパーで水気を拭き取るかサラダスピナーで水気を切ります。
りんごを切り、ドレッシングを作る
りんごは5mm程度のいちょう切りにします。
調味料と白いりごまを混ぜておきます。
春菊、りんごをドレッシングで和える
ボウルに春菊、りんごを入れ、ドレッシングでさっくり和えて完成です。
レシピ2. 春菊とツナの和風マヨサラダ
調理時間:5分
「春菊とツナの和風マヨサラダ」はツナ缶の旨みとマヨネーズを組み合わせることで春菊の苦味を中和するレシピ。まろやかな味わいで春菊の風味がほとんど気にならなくなり、子どもにも喜ばれますよ。
材料(2人分)
春菊:3束
ツナ缶(オイル漬け):1缶
マヨネーズ:大さじ2杯
めんつゆ(ストレート):小さじ1杯
作り方
ツナマヨを作る
油を切ったツナ缶にマヨネーズとめんつゆを加えてよく混ぜます。
春菊にツナマヨを混ぜる
前述の「春菊を洗い、手でちぎる」の工程をおこなった春菊をボウルに入れ、ツナマヨを加えて全体に絡むように菜箸でふんわりと混ぜて完成です。
レシピ3. 春菊と豆腐の韓国風ナムルサラダ
調理時間:5分
おつまみにも副菜にもなる「春菊と豆腐の韓国風ナムルサラダ」です。ごま油とにんにく、しょうゆベースの味つけは、春菊と絶妙なバランス。木綿豆腐との相性もよく、ボリューム感もあります。 加熱せず和えるだけの手軽さがうれしいですね。
材料(2人分)
春菊:3束
木綿豆腐:100g
ドレッシング
にんにく(すりおろし):小さじ1/2杯
しょうゆ:大さじ1杯
穀物酢:大さじ1杯
きび砂糖:小さじ1杯
ごま油:大さじ1杯
鶏ガラスープの素:小さじ1/4杯
作り方
木綿豆腐を切る
木綿豆腐は厚さ1cmほどにカットし、水気を拭いておきます。
ドレッシングを作る
器に調味料とすりおろしにんにくを入れてよく混ぜ合わせておきます。
春菊と木綿豆腐をドレッシングで和える
前述の「春菊を洗い、手でちぎる」の工程をおこなった春菊をボウルに入れ、木綿豆腐とドレッシングを加えます。
木綿豆腐をゴムベラで崩しながら全体をよく混ぜて完成です。
春菊は生がおいしすぎる!サラダに挑戦してみよう
春菊はついついいつも加熱して食べてしまいますよね。実は生食してもとてもおいしい野菜です。新鮮な春菊を手に入れたら、サラダにして楽しんでみませんか。
甘酸っぱいドレッシングや果物との相性が抜群で、子どもも気にならずに食べられるはずですよ。ぜひ試してみてくださいね。
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ライター:稲吉永恵(野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ)