愛しさが溢れ出す!横尾忠則現代美術館で「レクイエム 猫と肖像と一人の画家」開催中 神戸市
横尾忠則現代美術館(神戸市灘区)で9月14日より企画展「レクイエム 猫と肖像と一人の画家」が開催されます。12月15日まで。
同展は「死」を見つめ、描き続けてきた横尾氏が、これまでに見送ってきた親しい人々と愛猫に想いを馳せる展覧会で、タイトルが示すように、会場は「猫」と「肖像」、そして「一人の画家=横尾忠則」の言葉で構成されています。
今年6月に88歳を迎えた横尾忠則氏は、グラフィックデザイナーとして注目された1960年代から画家として新たな境地を開拓し続ける現在まで、創作を通じて多くの人々と関わってきました。
氏が憧れた文学者や俳優、ともに前衛的な活動に携わった演劇人や同業者、コラボレーションで高めあう異業種の友人たちなど、ジャンルを横断した交流の足跡は、作品として歴史に刻まれています。
「肖像」の部屋では、家族や友人をはじめ、横尾氏の生き方や創作に影響を与えた人々の肖像画や関連資料を紹介するとともに、横尾自身の言葉でその交流を振り返ります。
「猫」の部屋では、愛猫タマを偲んで描いた「タマ、帰っておいで」シリーズのほか、在りし日のタマの写真やスケッチが展示されます。
今回の展示について「愛しい者たちが彼岸と此岸を往来し、時空を超えて共存するヨコオワールドを体感できる場となれば幸いです」と担当者はコメントしています。
<記者のひとこと>
華やかな交友録を持つ横尾忠則氏ならでは貴重な企画展がスタート。今年鬼籍に入られた篠山紀信や唐十郎、愛猫であるタマの姿が描かれた作品など、愛しさに溢れた視点を通してそれぞれに想いを重ねることができそうです。
会期
2024年9月14日(土)~12月15日(日)
場所
横尾忠則現代美術館
(神戸市灘区原田通3-8-30)
開館時間
10:00~18:00
※入場は17:30まで
観覧料
一般 700(550)円
大学生 550(400)円
70歳以上 350(250)円
高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
休館日
月曜日(祝日の場合は翌平日)