リンパが詰まるとどんな症状が起こる?リンパの流れが悪い人の特徴とは【眠れなくなるほど面白い 図解 デトックスの話】
リンパがスムーズに流れない人ってどんな人?
浄化作用と免疫力の低下が不調を招く
リンパの持つ浄化機能や免疫機能は、私たちの健康に大きな恩恵をもたらしています。それゆえ、ひとたびリンパの流れが停滞すると、様々なトラブルに見舞われることになります。
リンパの流れが滞って老廃物や有害物資が体内にたまると、体が疲れやすくなるだけでなく、腫瘍細胞が回収されなくなるため、後々がんに進行するかもしれません。肌の細胞であれば、シミやくすみ、しわなどができやすくなることも。余計な水分が回収できずに細胞間に残ればむくみの原因になります。
リンパの流れが滞ると免疫の働きも低下します。つまり、体に侵入してくるウイルスや細菌への防御態勢が弱くなり、風邪をひきやすくなるなど、体調を崩すリスクも高まるというわけです。
そもそもどうしてリンパの流れが悪くなるのでしょうか。その主たる原因は運動不足や水分不足にあります。自力で動かすポンプ機能の弱いリンパは、まわりの筋肉を動かすことで流れをつくっています。運動習慣がないなど、体を動かす機会が少なければ、筋肉のサポートを受けられないリンパが停滞してしまうわけです。
リンパを正常に流すには適度な水分補給も欠かせません。水分を十分にとることで流量が増えるとともに、リンパ液の粘度が低くなって流れがスムーズになります。
リンパの流れが滞る原因
運動(筋力)不足
リンパは筋肉の収縮と弛緩によるポンプ作用によって流れているので、運動不足になると、筋肉を動かすことが減り、リンパの流れも悪くなります。
ストレス
ストレスがかかり戦闘態勢になった体は、筋肉に血液を送ろうと忙しく働くため、末梢の血管が収縮して末端部分に血流が届かなくなって冷えるなどの症状が。その影響でリンパの流れも滞ってしまいます。
水分不足
水分代謝が悪くなると血液がドロドロになる、リンパ液が粘性を増して流れが悪くなるなどの原因に。その影響で老廃物も体にたまりやすくなります。
加齢
加齢による筋肉量や筋力の低下も原因のひとつです。軽いウォーキング、階段を上るなどの軽い運動でいいので動くことを意識しましょう。
滞るとどんな症状が出るの?
顔や足がむくむ
余分な水分がたまっている状態。
疲れがとれない
免疫力が低下して体全体の代謝が落ちている状態。
風邪をひきやすくなる
免疫力が低下して免疫細胞の移動が阻害され、毒と戦えない、または勝てない状態。
太りやすくなる
老廃物が流れず、体内に脂肪を引き寄せている状態。
シミやしわができやすくなる
血流も悪くなり、皮膚の細胞に酸素や栄養が届いていない状態。
リンパがスムーズに流れることで代謝が活発になる!
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 デトックスの話 』著:加藤 雅俊