パ・リーグ球団別週間MVP ロッテ藤岡裕大が打率5割超!ソフトバンク柳町達も上昇
打率.529、wRAA4.6の藤岡裕大
プロ野球パ・リーグは首位ソフトバンクが5勝1敗、逆に2位・日本ハムが2勝4敗と負け越し、4ゲーム差に開いた。ソフトバンクは優勝マジックを15としており、栄光のゴールへリードを広げている。
SPAIAでは9月2日から7日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
パ・リーグトップのwRAA4.6をマークしたのはロッテ藤岡裕大。2日の日本ハム戦で3安打、翌3日も4号ソロを含む2安打を放つなど17打数9安打の打率.529、1本塁打、4四球の活躍だった。
トヨタ自動車から入団8年目の32歳。wRAAには関係ないが、通算100犠打にもあと3に迫っており、キャプテンが献身的な働きでチームに貢献している。
西武・外崎修汰、日本ハム田宮裕涼も活躍
ソフトバンク柳町達は20打数8安打5四球の打率4割でチームトップのwRAA2.6。5日の楽天戦では4安打1四球で全打席出塁するなど調子を上げている。今季は飛躍のシーズンとなっており、このまま栄光のゴールまで突っ走るか。
西武は4勝1敗で4位・楽天まで0.5差に接近。打線では外崎修汰が17打数7安打の打率.412、wRAA2.01と好調だ。3日の楽天戦で3安打猛打賞、7日のロッテ戦で2安打を放つなど上昇気流に乗っている。
2位・日本ハムでは田宮裕涼がチームトップのwRAA2.0。16打数6安打の打率.375をマークした。逆転優勝を果たすにはここから負けられない戦いが続く。田宮の攻守にわたる活躍が期待される。
オリックス杉本裕太郎が存在感、楽天は宗山塁がトップも元気なし
3連敗後に3連勝した3位オリックスでは、杉本裕太郎が存在感を発揮した。3日のソフトバンク戦で15号ソロを含む3安打を放つなど15打数5安打の打率.333。wRAAはチームトップの1.7だった。
楽天は1勝4敗と負け越し、宗山塁がチームトップだったもののwRAA0.9と数値は低く、打線に元気がない。ドラフト1位で入団した黄金ルーキーは9月に入って13打数5安打の打率.385。一度も抹消されることなく一軍でプレーしており、長いシーズンの完走までもう少しだ。
残り試合で優勝争いの行方はどうなるだろうか。チームを勢い付かせるような活躍を見せる選手が出現すれば、一気に流れが変わる可能性もあるが果たして…。
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記事:SPAIA編集部