秋の千早川マス釣り場でエリアトラウト釣行【大阪】表層攻略で39匹キャッチ
季節は秋になったが、なかなか気温が下がらない日が続く。関西の夏の気温は異常なくらい暑かったが、まだ暑さがしばらく続く予報が出ると正直ウンザリしてしまう。ちょっとでも涼しい場所で過ごしたいと思い、大阪府内で最も標高が高い金剛山の麓にある千早川マス釣り場へ釣行することにした。
エリアトラウト釣行
平地との気温差はおおよそ5度前後違うが、流入する千早川の水温もまだ高く、決して簡単な状況ではないのは百も承知であるが、厳しいシーズンであるからこそ自分の釣りを試せる機会である。
盛夏の頃に比べるとまだ釣り易そうではあるが、マス類の適水温が12度前後であることを考えると、マスにとってはまだ猛暑日であるに違いない。
午後券を事務所で購入してルアーエリアへ移動する。やはり人は少なくお馴染みの方々のみであった。場所も入り放題で、上池の鉄板の上ポイントの水車前に入ることにした。
タックルセッティング
ロッドは3本で、1g以上のスプーン用の999.9マイスター60UL、マイクロスプーン用のディスプラウトのβマグナム61UL、プラグ用の百鬼丸61ULの3本をセットして表層から順に釣っていく。
表層すぎてもニジマスが釣れない
表層引きでは反応する魚が少ないので、一段下や巻き上げの釣りを試してみる。マスは手前に多いので、さほど飛距離は必要なさそうだ。軽いスプーンで十分そうだ。
そこで先日サウリブさんが千早川マス釣り場で開いたイベントで購入したスプーン、シャースfe0.2gをスナップに通す。これで表層少し下の反応を見ながら流してみる。アクションが絶妙で、回収直前にバイトが頻発。高水温期特有の、あまり口を開かない個体が多い中で、ギリギリ針が口に残る感じでヒット。
やはり軽いスプーンに分がありそうだ。少し沈めて巻き上げの釣りでもポツポツとヒットするが、時間が経つにつれてマイクロスプーンのフックでも対応が難しくなってきた。確かにスプーンに触りに来る個体が増えたが、針が口に残りにくくなってきた。
表層の少し下を狙うと数が釣れ出す
そこでフックを超細軸のヤリエのsss(トリプルエス)に交換してみることにした。針の重さでルアーの動きも変わるが、どうなるだろうか。この交換が良い方に働き、食ってくる個体を連続で掛けることができた。
こうなれば欲が出てきて、自塗りしたヤリエのマイクロデクスター0.4gでアプローチしてみると、ポツポツと拾うことができた。
やはりド表層ではなく、表層から2段程下を引くか、ボトムからの巻き上げの釣りが効果的だったように感じた。また、極細のトリプルエスのフックに替えたことで、甘噛みしてきた魚を確実に掛けられたことが大きい。
表層系クランクを使い分ける
夕マズメに近づいてきて、徐々に魚が動き出した。スプーン以外にも積極的に追いそうな雰囲気を感じる。そこで表層系強波動クランクを試してみることにした。まずはワウ37HFをセット。ハイフロート故に、通常のワウより波動は強めだ。
ゆっくり目から少し加速気味に引くと、放流の残り個体だろうか、沖目から追ってきてヒット!やはり効く個体は居そうだ。
ワウでスレてきたと感じたタイミングで、今度はピコイーグルプレーヤーをセットしてみる。テーブルターンで少し気づかせてから、グリグリっと巻いてから浮上させるパターンでもヒットが続く。しかし、強波動系は寄せるパワーが強い反面、スレやすくもあり、長時間効くことは少ない。
今度は弱波動系のファットモカjrのSR-Fでテロテロと引いてみると、強波動で釣れていない魚が反応を見せてきた。カラーもローズやサーモンなどのカラーローテで飽きさせない作戦で、拾える個体を釣っていく。
天候が急変し一時避難
調子よく釣っていると、突然金剛山の方からゴロゴロと怪しげな音がしてきた。これはマズイなぁと思っていたら、いきなり雨が降ってきた!急いでネット以外のものを持って休憩エリアに退避。晴れているのに急に降り出した夕立。まさに狐の嫁入りである。
雨は20分ほどでやんだものの、湿度が上がったせいか、不快指数は急上昇となってしまった。ラストスパートを掛けて、スプーンとクランクを織り交ぜながらマスにアプローチを繰り返すが、活性を上げる雨ではなかったようで、数匹がヒットして終了となった。最終匹数は午後からで39匹と、状況にしては上出来の釣果であった。
<福岡崇史/TSURINEWSライター>