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名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.25 「レトロな純喫茶」の「思い出と講評」

ナゴレコ

2023年10月から2年にわたって連載してきた「名古屋で巡るレトロな純喫茶」は、2025年9月の記事をもって終了となりました。

今回の記事は、連載の開始から終了までの総まとめ。
実際に足を運んでみてとても良かったお店を10軒選び、ランキング形式で振り返ってみたいと思います。

おまけとして、惜しくもランキング選外となったお店から、特に思い出深いエピソードのあったお店もピックアップ!
書き手の個人的なエピソードばかりですが、もし興味を持っていただけたら最後までお付き合いいただけますと嬉しいです。

2年間の思い出レポート!名古屋で巡るレトロな純喫茶【総集編】

①小幡|古時計

2年分の記事を読み返しても、やはり、ここの魅力を超える喫茶店に出会うことはできませんでした。

この連載を継続する上でのモチベーションとなり、これまで以上にレトロな喫茶店が大好きになったきっかけのお店です。

2年間で足を運んだ喫茶店の中でも一番心に残っているのが、守山区中新にある「コーヒーの店 古時計」さん。

名鉄瀬戸線の瓢箪山駅、小幡駅の中間くらいの場所に建つこの喫茶店は、ガス灯風の街頭とデザインガラスの出窓、レトロなデザインの掛け時計が目を惹く趣のある外観が特徴です。

このお店最大の特徴は、壁面を埋め尽くすほどにずらりと並んだ掛け時計の数々。年季の入ったオルガンや蓄音機の姿も、レトロ喫茶好きにはたまらないアイテムです♪

よく見ると、時計の針がそれぞれ違う時刻を指しているところも面白いポイント。電池がなくなって止まっているものあれば、遅れながらもゆっくりと針を動かし鐘を鳴らすものも。そういうところもすべて含めて、「古時計」というお店の名前がぴったりなのかもしれませんね!

●炭焼きアイスコーヒー 480円(税込)
●クリームソーダ/小 480円

1人前ずつ、ていねいにサイフォンで淹れたコーヒーが自慢の同店。深煎りで酸味の少ないコーヒーは、アイスコーヒーの場合、氷がすぐに解けきらないよう少し冷ましてから提供されます。

「クリームソーダ」は大小2サイズで展開。コースターの代わりにCDを敷いているところもとてもユニークですね!

ドリンクオーダー時には、店主の采配で内容が変わる無料サービスの「おつまみセット」がついてくるので、どんなものが登場するのかとても楽しみになります♪

名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.2 「古時計」と「サイフォンコーヒー」https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/furudokei

INFORMATION

店名:

古時計

住所:

愛知県名古屋市守山区中新10-10

営業時間:

8:30〜18:30

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

②国際センター|コーヒーハウス かこ 花車本店

国内外からこのお店を目指して名古屋へ足を運ぶファンがいるほどの有名店!

50年以上ずっと、美味しいコーヒーと季節を感じるカラフルなコンフィチュールで多くの人々の目と舌を楽しませてきた、名古屋の喫茶店を語る上で外すことのできない1軒です。

昭和47年(1972年)のオープン以降、名古屋純喫茶の代表格として長年多くの人々に愛されてきた「コーヒーハウス かこ 花車本店」さん。

現在は外国人観光客からの人気が高まり連日大行列となっている同店ですが、私がこのお店と出会ったのは、ナゴレコのライターとして活動し始めたばかりのころ。

おそらく、個人的には、名古屋の喫茶店の中でもっとも多く足を運んでいる大好きなお店です。

同店の近隣には系列店の「コーヒーハウス かこ 柳橋店」があるので、混雑時は近隣にある柳橋店を利用するのもひとつの手でしょう。

モーニングサービスが行われている11時までは店内が満席状態であることがほとんど。

取材に訪れたこの日はいつもよりもましな印象でしたが、それでも店外で30分ほど待ちました。

窓ガラスに使われているステンドグラスは美しいマーブル模様を描き、色鮮やかな陰影が店内を照らしています。

●シャンティルージュスペシャル ドリンク代+400円(税込)

季節のフルーツを使用した自家製コンフィチュールが好評な同店。数あるトーストメニューの中でも特にお気に入りとなったのは、あんこ、ホイップクリーム、4種類のフルーツコンフィチュールが乗った「シャンティルージュスペシャル」です。

使用されるコンフィチュールはお店のおまかせとなるため、アレルギーや苦手なフルーツがある場合は事前に申告しておくと、可能な範囲で別のものへと変更してもらえますよ!

このコンフィチュールは店頭で瓶詰のものを購入することができるので、興味惹かれたものがあれば購入してみてはいかがでしょうか。

名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.19「デザインガラスの窓」と「自家製コンフィチュ...https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/kako-3

INFORMATION

店名:

コーヒーハウス かこ 花車本店

住所:

愛知県名古屋市中村区名駅5丁目16-17

営業時間:

7:00〜5:00(L.O4:30)

Web:

https://www.instagram.com/kako_coffee_honten/

一人当たりの予算:

¥1,000~¥2,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

③豊田本町|サンセン

ノスタルジックなショーケースに並ぶ手作りの食品サンプルが写真映え抜群!

おしゃべり好きなお父さんとの楽しいトークと銅板で焼き上げる美味しいホットケーキが魅力的な1軒です。

店主みずから手作りしたという食品サンプルに興味を惹かれて訪れたのは、南区の内田橋商店街で営業している喫茶店「サンセン」さん。

昭和の中期からこの場所で営業を続けている同店の前身は和洋菓子店。現在は菓子店としての営業は終了し喫茶店として営業しており、昔と変わらない佇まいで商店街の一角で存在感を放っています。

こちらのお店では、かつて有名菓子メーカーの「不二家」に関連したお店として営業していたころのノウハウを生かし、銅板を使った「ホットケーキ」を提供しています。

銅板を使うことで生地に焼きムラができず、こんがりと綺麗なきつね色に焼きあがるところが美しいビジュアルのポイント!ホットケーキの生地は作り置きせず、オーダーが入ってから材料を混ぜあわせていることが美味しさの決め手となっています。

●ホットケーキ 600円(税込)
●クリームソーダ(黄色) 500円(税込)

ホットケーキはほどよいふかふか食感。ただやわらかいだけでなく、しっかりとお腹に貯まる食べごたえがあります。生地が甘さひかえめなので、お好みでメイプルシロップをかけていただきましょう。

クリームソーダは、シロップで色付けしたソーダにバニライアスクリームを乗せただけのシンプルなもの。極限までシンプルなレシピでつくることで、曲線を描くグラスのフォルムが引き立ちます。

現在は新旧2種類のグラスでフロート系ドリンクを提供しているそうで、どちらのデザインが登場するのかは商品が出てきてからのお楽しみ♪

名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.9「手作りサンプル」と「ふわふわホットケーキ」https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/sansen2

INFORMATION

店名:

サンセン

住所:

愛知県名古屋市南区内田橋1-5-4

営業時間:

6:00〜17:00

Web:

https://www.instagram.com/sansen_master/

一人当たりの予算:

¥1,000~¥2,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

④上飯田|タナカ 御成店

カップの上にホイップクリームをたっぷりトッピングしたウインナーコーヒーが名物!

ガス灯風の照明や電話ボックスなど、ヨーロッパの街角を彷彿させるレトロな雰囲気がとても素敵です♪

北区御成通にある「タナカ 御成店」さんは、ホイップたっぷりなウィンナーコーヒーがSNSで話題となっている人気喫茶。

同店の創業は昭和38年と古く、同店の近くにある人気の喫茶店「カフェ タナカ」さんの系列店としてオープンしました。しかし、現在では「カフェ タナカ」さんとは違う方向性の営業をしており、SNSで時折見かけるホイップたっぷりのコーヒーを看板商品とした純喫茶として営業しています。

レンガ調の壁やアーチ、ノスタルジックなデザインのチェアやテーブル、レトロな街灯風の照明、電話ボックスなど、オールドヨーロピアンテイストなインテリアとたくさん出会える同店。

令和の現在では公衆電話すらほとんど見かけることはなくなりましたが、こちらのお店では電話ボックス本体も公衆電話もいまだ現役だというから驚きです!

●ウインナーコーヒー 550円(税込)

ここでオーダーしたのはもちろん「ウインナーコーヒー」。ボリュームたっぷりのホイップクリームは、1杯でもかなり迫力のある絵面となるのに、2人分並べれば当然そのインパクトはもちろん倍増します。

ホイップクリームはくどくなく、たっぷりトッピングされていてもあきずに食べられます。

ネルドリップしたビターなコーヒーの味と相まって、ほろ苦くクリーミーな至福の1杯を楽しむことができました♪

名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.20「電話ボックス」と「ウインナーコーヒー」https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/tanaka4

INFORMATION

店名:

タナカ 御成店

住所:

知県名古屋市北区御成通4丁目24

営業時間:

6:30〜18:00

Web:

https://www.instagram.com/coffee_tanaka_onariten/

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

⑤本山|西原珈琲店 本山本店

こちらも名古屋の喫茶店を語る上で外すことができないお店のひとつ。

有名ブランドの個性豊かなカップ&ソーサーと味のあるレザーのメニュー表が特徴です。

現在では名古屋市内に4つの店舗を構える人気喫茶「西原珈琲店」さんは、千種区の本山に本店を構えています。

この日足を運んだ「西原珈琲店 本山本店」さんは1987年(昭和62年)の創業。今では名古屋を代表するカフェのひとつとして知られていますが、その歴史は古く、本店にいたっては40年近くこの地で愛されてきたということになりますね!

西原珈琲店といえば、オーダー時に提示されるレザーのメニュー表を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

これは、本山本店だけでなく系列各店でも採用されているアイコン的存在。経年劣化で皺が寄っていたり色が剥げていたりと、お店の歴史を感じることができる同店ならではのアイテムです。

価格変更の際には変更された部分を重ね貼りして値段を書き直していますが、時間が経って少しずつはがれてきているところも良い味となっていますね!

●西原プリン 600円(税込)
●ぶどうジュース 650円(税込)

西原珈琲店で不動の人気スイーツといえば、型に入れて蒸し焼きにした食べごたえたっぷりな「西原プリン」。このプリンは、創業者が神戸から取り寄せた自慢のコーヒーとの相性がとても良いひと品で、断面上にアイスクリームとカラメルソースがトッピングされていることがポイントです。

いつもこのお店で注文する「ぶどうジュース」は、濃厚なぶどうの風味を感じられるさわやかな味わいが特徴的なお気に入りドリンク♪

本山本店は市街地にあるほかの店舗よりも穏やかな雰囲気の中でコーヒーやスイーツを楽しむことができるので、ゆったりとカフェタイムを楽しみたいときにおすすめです。

名古屋で巡るレトロな純喫茶 Vol.14「革のメニュー表」と「名物焼きプリン」http://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/nishiharacoffeeten

INFORMATION

店名:

西原珈琲店 本山本店

住所:

愛知県名古屋市千種区四谷通1-8 ラフォーレ四谷 3F

営業時間:

10:00〜22:00

Web:

http://nishiharacoffee.com/

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

⑥八事|珈琲家 八事ダフネ

ノスタルジックな店内の雰囲気と気さくなマスターの人柄に感銘を受けた1軒!

この日いただいた「ロシアンティー」をはじめ、ほかのお店ではなかなか見かけることのない、ちょっぴり珍しいドリンクを楽しむことができます♪

お次にご紹介するのは、地下鉄八事駅の近くにある、天白区弥生が岡で営業する喫茶店「珈琲家 八事ダフネ」さん。

ダフネコーヒーといえば、1965年(昭和40年)に瑞穂区で創業し、現在は名古屋市内および周辺に店舗展開している、名古屋人おなじみの喫茶店ですよね!

ノスタルジーを感じる同店の内観で特徴的なのは、窓の上部にデザインされたカラフルなステンドグラス。レトロポップなデザインが可愛いランプシェードの雰囲気とよくあっており、花柄が施されたベロア張りの椅子が、そこにさらなる華と高級感を添えています。

鏡張りになった一角で存在感を放つ、“Daphne”のロゴがデザインされたポップなネオンサインも存在感たっぷりですよ!

●スペシャルロシアンティー 550円(税込)

今回いただいた「スペシャルロシアンティー」は、ジャムを溶かしたアイスティーにホイップクリームとフルーツソースをトッピングした見た目も可愛らしいアイスティー。ジャムが溶け込んでいるとはいえ、その味わいはかすかに感じる程度。想像していたよりも甘さはひかえめで、あきることなく最後まで楽しむことができました。

モーニングサービスのトーストには、バターとジャムをハーフ&ハーフでトッピング!お客さん第一主義で臨機応変に嬉しいサービスを提供してくれる優しく気さくなマスターの人柄にもとても癒されました♪

名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.23「ネオンサイン」と「ロシアンティー」https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/coffeeya-dafune

INFORMATION

店名:

珈琲家 八事ダフネ

住所:

名古屋市天白区弥生が岡301

営業時間:

7:30〜16:00

一人当たりの予算:

~¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

⑦妙音通|らたん

お店の名前通り、「ラタン(籐)」の家具で統一された店内の雰囲気にひとめぼれ♡

ひとりでふらっと訪れてゆったり一服できる心地よい雰囲気もポイントです。

瑞穂区土市町で昭和の時代から営業してい「らたん」さんは、地下鉄名城線妙音通駅から徒歩4分の立地にある喫茶店。桜通線、名城線の新瑞橋駅からも徒歩でアクセスできます。

白壁と橙の瓦屋根の組み合わせが可愛らしいお店の外観はまるでドールハウスのよう。お店の前にあるたくさんの鉢に植えられたグリーンたちが、緑あふれる庭が大好きだったかつての祖父母の家の雰囲気を彷彿させ、建物の外観を見た瞬間とても懐かしい気持ちになりました。

お店の名前に倣い、店内の家具はラタン(籐)で統一。壁や家具の経年劣化による変色や窓から差し込む明るい日差しで焼けたぬいぐるみの色褪せからも、同店の歴史を感じることができますね!

店内は全面喫煙可能となっているため、この日もコーヒーとともに喫煙している常連さんと思しきお客さんの姿がありました。

●オレンジエード 500円(税込)

この日いただいたのは、さわやかな香りと甘酸っぱく懐かしい味わいを楽しめる「オレンジエード」

耐熱カップからのぞく輪切りのレモンが入ったオレンジエードの味わいは想像していたものよりも甘く、子どものころ駄菓子屋で買った、果汁が10〜20%程度しか含まれていないチープなジュースの味わいととてもよく似ています。

提供直後はとても熱くなっているので、ゆっくりと冷ましながら時間をかけて少しずつ飲み進めていきましょう。

名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.16「籐の家具」と「オレンジエード」https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/ratan

INFORMATION

店名:

らたん

住所:

愛知県名古屋市瑞穂区土市町1-24-1

営業時間:

6:00〜15:30

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

⑧東海通|喫茶マラガ

「昭和の喫茶店」の域をはるかに超えたドリンクのクオリティと地下鉄駅出口に隣接した好立地が魅力。

アイヌやヒグマをかたどったたくさんの木彫りのオブジェは、道産子の心にとても刺さりました♪

地下鉄名港線 東海通駅3番出口からすぐの場所で営業している「喫茶マラガ」さんは、グリーンの外見が特徴的な喫茶店。

同店の開業は、名古屋市営地下鉄名港線が開業した昭和46年(1971年)ごろ。ということは、このお店は名港線とともに名古屋のまちの変貌を見守ってきたお店といえるのかもしれませんね!

お店が開業してから50年以上経過している同店ですが、店内に配置されている家具やインテリアなどは比較的綺麗で、やや古さはあるものの、手入れが行き届いた居心地の良い空間が広がっていました。

このグリーンのレースカーテンから漏れる光はとてもやわらかく、まるで森林浴をしているかのような癒し感たっぷりな雰囲気に。色味の統一感や店内の清潔さが、この居心地の良さを生み出しているのでしょう。

●ミックスジュース 500円(税込)
●レモンスカッシュ 470円(税込)
●アイスティー 400円(税込)

こちらのお店のドリンクグラスは、他ではあまり見かけない、丸型のくり抜きがある可愛らしいデザインのものが使われています。

大阪の喫茶店では定番の「ミックスジュース」を名古屋で飲むことができる点も、同店の特記するポイント。

「レモンスカッシュ」に使っているシロップは甘く、昔ながらのレモンスカッシュとは異なる、レモンのさわやかさとシロップのほどよい甘さを感じられるすっきりと美味しい1杯を楽しむことができました♪

デフォルトでレモンの輪切りがはいった「アイスティー」も、他の喫茶店ではあまり見かけない嬉しいサービスです。

名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.21「緑のカーテン」と「ミックスジュース」https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/kissamaraga

INFORMATION

店名:

喫茶マラガ

住所:

愛知県名古屋市港区津金1丁目1−37

営業時間:

6:30〜18:00

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

⑨道徳|あんらくや

堀川に面した絶好のロケーションにくわえ、晩秋から春にかけてはゆりかもめの群れと出会えることも!

駅から離れた立地だけど、広めの駐車場があるので安心です。

名鉄常滑線道徳駅から歩いて10分ほど。堀川沿いのエリア・港区木場町にお店を構えているのは「あんらくや」さん。

元々は貯木場だったエリアで働く人たちの一服の場として50年以上営業を続けてきたこちらのお店は店舗横に広い駐車場を完備しており、大きく開けた窓からは堀川の景色をパノラマで眺めることができる点が嬉しいポイントです。

晩秋から春にかけてのおよそ半年間、たくさんのゆりかもめが飛び舞う様子を間近で眺めることができる同店。

暖かい季節になると、渡り鳥たちは北海道や中国、ロシアへ避暑しに飛び立っていくため、この賑やかな様子を楽しめるのは期間限定となります。

以前はテレビの天気予報番組の背景映像として使われたこともある、たくさんのゆりかもめが舞う絶景を、ぜひ一度見に行ってみてください。

●ツナサンド 700円(税込)

この日オーダーしたのは、レタスとツナサラダを挟んだシンプルな「ツナサンド」。レタスのシャキシャキ感とマヨネーズたっぷりなとろみのあるツナサラダの相性はなかなか良好です♪

他のサンドイッチはひと皿650円なのに対し、ツナサンドだけ50円価格が上がりますが、8切のサンドイッチがワンプレートに乗ったこのボリュームであれば、十分リーズナブルに感じられますよね!

名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.6「ゆりかもめの群れ」と「ツナサンド」https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/anrakuya

INFORMATION

店名:

あんらくや

住所:

愛知県名古屋市港区木場町7

営業時間:

月〜金
07:00 - 19:00
土日・祝
08:00 - 17:00

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

⑩伏見|CAFE GRILL Bonjour

栄の繁華街で偶然目に入った“coffee”の大きなゴロが目立つ可愛らしい外観に惹かれて入店!

無理なお願いを叶えてくれた店主の優しい心遣いにも感激しました。

地下鉄伏見駅から徒歩2分ほどのオフィス街で営業する「CAFE GRILL Bonjour」さんは、外観の壁面に描かれた大きな“coffee”のロゴがよく目立つおしゃれな雰囲気の喫茶店

SNSではこの壁をフォトスポットとしよく利用されている同店ですが、私も例に漏れず、この素敵な外観に惹かれて入店を決めました。

店内は席数が多く、5~6人で利用できる大人数向けのテーブルも配置。天井にはおしゃれなステンドグラスが施されています。

店内は全面喫煙OKなので、この日もここでひと時の喫煙タイムを楽しむ人たちの姿であふれていました。

●カスタードプリン 480円(税込)

この日の目当ては「カスタードプリン」。カラメルはほろ苦く、卵と牛乳の甘さをしっかりと感じられる素朴な味わいです。

入店時はちょうど売り切れとなっておりひとまず別の商品を楽しんでいたのですが、長居していたことによってプリンがほどよく固まり、できたてほやほやのものを特別に提供してくれたのでした。機転を利かせて、帰る前に声をかけてくれたマスターに感謝ですね!

名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.1「“Coffee”ロゴ」と「やわらかプリン」https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/bonjour2

INFORMATION

店名:

ボンジュール

住所:

愛知県名古屋市中区栄2-9-8

営業時間:

7:00~18:30

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

【良い出会いがあったで賞】高岳|COFFEE グリーン

名古屋を訪れるようになってから初めてできた、「喫茶店めぐり」という共通の趣味を持つ友人であり、この連載を続ける上での重要なサポーターと出会ったのがこちらのお店♪

ここで彼女と出会わなければ、きっと、こんなにも楽しく喫茶店めぐりを続けられなかったでしょう。

地下鉄桜通線高岳駅から北へ10分ほど歩いたあたりにある「COFFEE グリーン」さんは、真っ赤なコーヒーミルのオブジェが目立つレトロな雰囲気の喫茶店です。

この日は取材のため同店をひとりで訪れていたのですが、帰り際の偶然の出会いがきっかけで、名古屋で喫茶店めぐりをするにあたっての可愛い相棒と出会った思い出の日に。

この日以降、彼女は私の喫茶店めぐりに頻繁に同行。時には車を運転し、普段なかなか足を運ぶことができないエリアにも積極的に出向いてくれて、この連載を続ける上でとても頼もしいパートナーとして活躍してくれました

店内に並ぶのは艶のあるグリーンのベルベットチェア。良い意味で古く高級感のある家具から、数ある純喫茶の中でも少し高級志向であったことが伺えます。

深煎りのブレンドコーヒーがセオリーな昭和の純喫茶で、今でいう“シングルオリジンコーヒー”を飲むことができるという特別感からも、コーヒーに対するこだわりが感じられますね!

着席していたテーブルはゲームテーブル。現役で稼働しているゲームテーブルはもう少なくなっている中、こちらのお店では、コインを投入すればまだまだ遊ぶことができます。

●コーラフロート 650円(税込)

この日ここでオーダーしたのは、カラフルなチョコスプレーとホイップクリームがトッピングされた「コーラフロート」。カラフルでポップな見た目は写真映え効果も抜群です。

お茶請けに小ぶりなサイズのココアドーナッツがつてくるところも、個人的に嬉しいポイントでした♪

名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.3「ゲームテーブル」と「カラフルコーラフロート」https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/green

INFORMATION

店名:

グリーン

住所:

愛知県名古屋市東区泉3-1-4

営業時間:

[月~土]7:00~19:00
[日]8:00~13:00
モーニング
7:00~10:30
ランチ
11:00~14:00

一人当たりの予算:

〜¥1,000

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【価格が安すぎたで賞】本星崎|喫茶ミミ

ちょっぴりほころびの見えるレトロさと、お城のようなインパクトのある外観に惹かれて訪れたのがこちらのお店。

物価高のこのご時世では考えられない驚きの価格設定で営業しており、連載中にご紹介したどのお店よりもお値打ち価格で飲み物を楽しむことができました

南区の国道1号線沿いでインパクトを放つお城のような外観が特徴的「喫茶ミミ」さんは、前述の相棒の念願で訪れたノスタルジーあふれる喫茶店。

この日はお店の前に鳩の大群が居座っており、近付くと驚いて飛び立つ鳩たちに苦笑いしながらお店の中ヘ入ったユニークなできごともとても心に残っています。

現在カウンター席は物置となっており、テーブル席のみ喫茶スペースとして開放されている同店の店内。

第一印象は統一感のないごちゃっとした雰囲気。しかし、この雑然とした雰囲気に実家や祖父母の家のような親しみを覚え、どことなく懐かしさを感じました。

●レモンティー 280円(税込)

ここでいただいたのは温かい「レモンティー」コーヒーや紅茶などのドリンクは税込280円から提供されており、そのリーズナブルな価格にかなり驚かされました。この価格設定は、名古屋市内でも屈指のお値打ち価格なのではないでしょうか。

後にも先にも、ドリンク1杯280円というこの破格は目にすることができませんでした。

この日は異例の寒波が名古屋へ上陸している寒い日だったので、温かいレモンティーが冷えた身体に染みて思わずほっこり。

帰りにマスターとのおしゃべりが弾みすぎて、なかなかお店をあとにできなかったことも良い思い出です。

名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.18「お城みたいな外観」と「ホットレモンティー」https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/mimi

INFORMATION

店名:

喫茶ミミ

住所:

名古屋市南区本地通5-2

営業時間:

9:00〜16:30

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

【名古屋名物を楽しんだで賞】名駅|喫茶リッチ

せっかく喫茶店めぐりをするならば、ついでに名古屋名物を楽しみたい!

ということで、名古屋駅太閤口の地下街「エスカ」の歴史とともに歩んできた有名喫茶へ、名古屋名物の「小倉トースト」を食べに行きました

名古屋駅太閤口直結の地下街「エスカ」にある「喫茶リッチ」さんは、エスカの開業当時から営業を続けている有名喫茶。

現在も名古屋駅を利用する人々の食事・喫茶の場として人気の高い場所となっています。

入口横のショーケースには、食事やスイーツ、ドリンクなどの食品サンプルがずらり。鉄板ナポリタンやあんかけスパなど、名古屋名物のラインアップが豊富なところも同店の嬉しいポイントです。

パフェやあんみつといったスイーツの種類も多いので、甘いものが好きな方々もきっと大満足でしょう。

●小倉トーストセット 1,298円(税込)

この日オーダーしたのは、同店のおすすめ商品のひとつ・小倉トーストにセットドリンクがついた「小倉トーストセット」。この商品名からこんがりと焼いたトーストにあんこが乗ったものを想像していたのですが、同店の小倉トーストはサンドイッチとなっていました。

サクッと歯ごたえのある食感とほどよい甘さのあんこ、薄く塗られたマーガリンの組み合わせが絶妙な小倉トーストは、朝食やランチでいただくだけでなく、おやつにもピッタリ!

セットドリンクはコーヒーor紅茶から選ぶことができるので、今回はアイスティーをセットにしてもらいました。

名古屋で巡るレトロな純喫茶 Vol.12「レゴブロック」と「小倉トースト」https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/rich2

INFORMATION

店名:

喫茶リッチ

住所:

愛知県名古屋市中村区椿町6-9 エスカ地下街

営業時間:

7:00〜19:30

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

【名古屋を代表するお店で賞】高岳|洋菓子・喫茶ボンボン

名古屋を代表する大人気喫茶のひとつであり、手作りのスイーツに定評がある超有名店。

カプセルトイのモデルになったり、人気アパレルブランドとコラボレーションしたりと、今後も“名古屋喫茶の顔”として末永く続いていってほしい1軒です。

名古屋を代表する喫茶店のひとつとしてよく名前が挙がるのは、名古屋で暮らす方々はきっと一度はその名前を聞いたことがあるであろう人気店「洋菓子・喫茶ボンボン」さんではないでしょうか。

創業は昭和24年。お店のアイコン的存在といえるトリコロールの看板から、その由縁はフランスにあるのかと思いきや、どうやら先々代がドイツ人から洋菓子を学んだことがルーツとなっているようです。

●ミルクレープ 330円(税込)

“いいものをお値打ちで”というコンセプトの元、こだわりの材料を使用したケーキをリーズナブルな価格帯で提供している同店。

この日は入店前から「ミルクレープ」をロックオン!ミルクレープといえば、クレープ生地が何層にも重なったものが定番ですが、同店のミルクレープはスポンジケーキが主体となった、贅沢なショートケーキのようなものでした。

しかし、ケーキ自体の味わいやコストパフォーマンスには大満足!これは、日を改めてまた違うケーキも食べてみたくなります♪

レジの横に飾られていたのは、過去にカプセルトイとして販売されていた同店のケーキのオブジェ現在は販売を終了しているとのことですが、全国の名だたる純喫茶の中からカプセルトイの人気シリーズに採用されたことはとてもすごいことですよね!

カプセルトイだけでなく、過去には人気アパレル・雑貨ブランドとのコラボレーションも行っている同店。

喫茶やパティスリーとしての役割だけでなく、さまざまな方面へ「ボンボン」ブランドが波及しているこの現状に、名古屋人のみなさんはきっと誇らしく思うのではないでしょうか。

名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.10「トリコロールの看板」と「自家製ケーキ」https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/bonbon4

INFORMATION

店名:

ボンボン

住所:

愛知県名古屋市東区泉2-1-22

営業時間:

月・日・祝日
08:00 - 21:00
L.O. 20:45
火・水・木・金・土
08:00 - 22:00
L.O. 21:45

Web:

https://www.instagram.com/bonbon1949_nagoya

一人当たりの予算:

〜¥1,000

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【ちょっぴり入店しづらいで賞】丸の内|いと忠

歴史のある喫茶店の中には、その古さゆえに入店しにくい雰囲気を醸し出しているとこともしばしば。

こちらのお店はその独特な雰囲気から訪問へのハードルが高く、取材をする上でもっとも勇気を出して入店したお店となりました。

最後にご紹介する「いと忠」さんは、丸の内のオフィス街で営業する一風変わった雰囲気の喫茶店です。

ブロック塀の先に見えるグリーンが生い茂っている個性的な外観はとてもインパクトがあり、あまりにもレトロすぎる雰囲気から入店を躊躇してしまったほど。

この連載の取材を遂行するにあたって、もっとも勇気を出して入店したお店といっても過言ではないでしょう。

店内へ足を進めると、まず視界に飛び込んでくるのは大きなシャンデリア。高級感のあるベルベットのソファーも存在感を放っています。

店内にはさまざまな骨董品がいたるところに置かれていて、古物好きには思わず興味惹かれるアイテムがたくさんありました。

●クリームソーダ/いちご 500円(税込)

同店を利用してみて一番驚いたのは、メニューが置かれていなかったこと。どんなものが提供されているのかわからずに戸惑いながらも、この日はいちごの「クリームソーダ」をいただきました。

ストローは紙製のタイプで、「女の人だし、可愛い方がいいと思って」と、お店の人たちが「くまのプーさん」のイラスト入りのストローを選んでくれたことはとても嬉しい思い出。

母娘で切り盛りする身内感の強い雰囲気も、繰り返し通えばとても居心地の良いものとなるのかもしれませんね!

名古屋で巡るレトロな純喫茶 vol.4「ベルベットのソファー」と「桃色クリームソーダ」https://nagoya-meshi.com/recommend/cafe/itochu

INFORMATION

店名:

いと忠喫茶店

住所:

愛知県名古屋市中区錦1-6-35

営業時間:

7:30~18:30

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

喫茶店めぐりはやめられない!ノスタルジーを求めて今日も名古屋のまちを歩く

2年間で24軒の喫茶店を訪問し、この記事では特に印象に残った15店舗を思い出とともにご紹介しました。

名古屋にはたくさんの喫茶店があるので、その中から紹介するお店を絞り込むことは至難の業。名古屋へ足を運ぶ3ヵ月ごとの訪問周期にあわせて、次の取材先候補を必死に厳選したことも今では貴重な経験となりました。

改めて総集編としてこの記事を書いていると、いつの間にか閉店してしまったお店を見つけたり、本当は連載記事でご紹介したかったけど足を運ぶことができなかったお店を思い出したり…。本当はもう少し連載を継続したい気持ちはありましたが、内容がマンネリ化するのではないかという懸念もあり、ちょうど節目に当たる24か月目を持って、連載を終了することを決めました。

連載記事のための取材での喫茶店めぐりはこれで終了となりますが、喫茶店めぐり自体は大好きなので、今後も積極的に新規開拓をしていこうと思います。

この連載がきっかけで、少しでも喫茶店の魅力を感じていただけたのであれば本望!気になるお店には、ぜひ機会を見つけて足を運んでみてくださいね♪

そして、この2年間、私の趣味全開の喫茶店めぐりレポートにお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

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