「預金が増えていますが…」多くの顧客がいる中、気にかけてくれるなんて感動! #母の認知症介護日記 146
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
認知症の病院に行った帰り、ワフウフさん姉妹は地域包括支援センターへ現状の相談をしに行きました。これまで、母・あーちゃんの認知症が父に知られたら、きっと父はあーちゃんの通帳を取り上げるだろうと思い介護認定を受けずにきていましたが、あーちゃんが明らかに認知症だとわかるようになってきたため、もう父のことは気にせずに介護認定を受けることに。その場で申し込みを終えました。あーちゃんは、ちゃんと薬は飲めていると言って薬剤師さんの訪問を断固拒否していましたが、先日家をチェックして、薬が飲めていないのは明らか……。薬の管理をするための訪問だけは、早めにお願いしようと思っています。
父VS姉。激闘の記録。
「再発行した通帳は、私が持っている」と姉が父に言ったそのひと言がきっかけで、父VS姉のバトルがぼっ発。とにかく父が理不尽なことばかり言っていて、あーちゃんに年金を渡さないと言いだしました。話は平行線のままなので、姉が「専門の人に相談する」と言って終わらせようとすると、父も「こうなったら実力行使だ!」と言い返してきました。ちなみにこの言い合い、あーちゃんの目前でおこなわれていたのですが、幸い内容はよくわかっていない様子。ただ、父に対しては恐怖を感じたようで、病院で父と鉢合わせになったときには、姉の体に隠れて様子を伺っていました。
父とのバトル中、姉は何度もこう追及したのですが、父は「知らなかった」の一点張り。
でも、こんなメモをあーちゃんのカバンの中から回収している私たちは、そんな言い訳を信じるわけもなく……。
さらに追及を進めると、今度は耳が遠くなったフリ。
そして今度は、病院に一緒に付きそうと言い始めました。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫
生活費を出し渋るくせに、よくこんなことが言えたものだと、あきれてしまいます……。
夫婦喧嘩で、あーちゃんに散々暴言を吐いていたのに、そんな父の言葉を信じられるわけがありません。
懲りずに診察に付き添うと言い続ける父でしたが、なんとか阻止。この日は病院帰りに役所と銀行に行く予定だったので、絶対に来てほしくなかったのです。
あーちゃんが認知症だと話し、それを考慮した対応を取ってもらえないかとお願いしましたが、断られてしまったところも。このままでは、父に貯金を取られてしまう可能性があるので、信頼できる行員さんがいる銀行へ動かすことにしました。
スムーズに送金完了。
これで、父が通帳を再発行しても、ただ驚くだけになりました。よかった!
送金後、銀行の行員さんから電話が。なんと、預金が増えているから何かあったのかと、わざわざ連絡をくれました。このきめ細やかな対応、感動です……!
姉とバトル中、父はあーちゃんの通帳を姉が持っているなんて知らなかったと、とぼけようとしていましたが、姉から通帳を返してもらうよう、あーちゃんに指示していたメモを見ている私たちには通用しません。そして、今さら「あーちゃんが心配だから病院に付き添う」なんて言いだして、生活費も渡さないで、何が心配だ……! と、私たち姉妹をまたもや怒らせるのでした。
その後も、父はしつこく通院についてこようとしましたが、なんとか阻止。病院の帰りに区役所で書類を取得するのと、別の銀行へ預金を動かすつもりだったので、どうしても来てほしくなかったのです。今、あーちゃんがお金を預けているところは複数ありますが、中にはあーちゃんの認知症に合わせた対応を拒否されるところも。もちろん、対応にはマニュアルがあることも重々承知なので、それを責めたいわけではありません。ただ、父からあーちゃんの預金を守るには、柔軟に対応してくれる金融機関のほうが安心。というわけで、姉とも相談して、貯金のほとんどを信頼できる行員さんがいる銀行へ送金することにしたのです。
無事に銀行へ送金が完了し、胸をなで下ろしていたところに、姉妹で絶大な信頼を置いているその銀行の行員さんから電話が。なんと、預金が増えていたので、何かあったのかと連絡してくれたのでした。顧客なんて山ほどいるだろうに、ちゃんと気を付けて管理してくれていることが改めてわかり、姉妹で感動……! 本当にありがたいです。
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生活の面倒を見ようとしないのに、心配と言われても、なかなか信じられないですよね。今の病状を知られることで、さらに不穏な動きが増える可能性も否定できないですし、いろいろな手続きが無事に終わるまでは、できるだけあーちゃんの情報は共有しないようにしておきたいところです。とりあえず、心配していた預金は信頼できる銀行に動かせたようで、ひと安心ですね。
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