プロ野球交流戦のカギ、セ・リーグ各球団の先発DHの人選と結果は?
3、4、5日の3試合で先発出場した指名打者
プロ野球のセ・パ交流戦は2カードが終了した。4日にパ・リーグ6球団が全勝したが、逆に8日はセ・リーグが全勝し、2カード終了時点でセ・リーグが21勝、パ・リーグが14勝とセ・リーグが勝ち越している。
交流戦の勝敗を分けるカギのひとつが指名打者(DH)だ。今年もパ・リーグ球団のホームゲームで採用され、セ・リーグ球団のホームゲームでは投手も打席に立つ。DH制の有無による戦術の違いや所属リーグではなかなか見られないシーンなども交流戦の醍醐味だろう。
3、4、5日に行われたパ・リーグ球団のホームゲームで先発出場した各球団の指名打者は以下の通りだった。
阪神は日替わりDH、広島はファビアンで固定
阪神はレギュラーをほぼ固定していることもあって、DHは日替わり。初戦の豊田寛は3打数2三振に終わり、2戦目は普段は代打起用の多い糸原健斗が4打数1安打だった。3戦目はサードが本職の新助っ人ラモン・ヘルナンデスがDHに入り、4打数2安打1打点と勝利に貢献している。
DeNAは初戦と2戦目は筒香嘉智がDHとして起用され、計5打数2安打1打点と結果を残した。3戦目は捕手の松尾汐恩。今季はバウアーの先発試合でマスクをかぶり、バットでも貢献しているが、DHのこの日は5打数無安打に終わった。
広島は3試合ともサンドロ・ファビアン。普段は3番レフトとして3割以上の打率を残しているが、DHとして出場した3試合は計14打数2安打に終わった。
3日は中止となった巨人は、4日にエリエ・ヘルナンデスを起用。この日は3打数1安打だったが、成績不振のため8日に二軍落ちした。5日は中山礼都が7番DHでスタメン出場。種市篤暉から中前打を放ち、4打数1安打だった。
ヤクルト・サンタナは12打数2安打
中日はソフトバンクとの初戦が川越誠司だったが、3打数2三振。2戦目からカリステが起用され、4日に岩井俊介から1号ソロを放つなど、2試合で計7打数2安打1打点だった。
ヤクルトは普段はレフトを守るサンタナが3試合ともDHで先発出場。しかし、初戦と2戦目は無安打で計12打数2安打2打点に終わった。
守備にやや不安のある外国人をDHとして起用するチームも少なくないが、必ずしも好結果につながるとは言えない。守備に就いた方が打席でもリズムが取れる場合もある。
残り試合で誰をDHにするか、首脳陣の腕の見せどころでもあるだろう。各チームの指揮官の采配にも注目したい。
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記事:SPAIA編集部