「SNSの落とし穴」学ぶ 桐蔭学園で防犯講話
桐蔭学園で5月10日、講演会「子ども・若者がSNSで騙されない力を育てる」が開催され、生徒や保護者、地域住民など1200人以上が聴講した。
元捜査一課刑事で現在は犯罪コメンテーターとしてテレビなどで活躍する佐々木成三氏が講師を務め、生徒たちはSNSでのトラブルの事例や近年巧妙化する犯罪の手口、犯罪に巻き込まれないための情報リテラシーなどを学んだ。
佐々木氏は講演で、思い込みで騙されてしまう動画やクイズを披露。「思い込みや先入観で誤った判断を下してしまうことは日常茶飯事。情報を正しく捉える判断力を身に付けてほしい」と呼び掛けた。
聴講した伊原李音さん(高校1年)は「闇バイトの犯行現場はショッキングだった。自分も溢れる情報に惑わされないようにしたい」と話し、高田怜治さん(同)は「トランプを使った動画にはまんまと騙された。疑う心を常に持っていたい」と意気込んだ。
同学園の溝上慎一理事長は「近年は犯罪の手口が巧妙化し、誰でも騙されてしまう可能性がある。生徒たちも自身を見つめ直す機会になったのでは」と期待を寄せた。