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【八王子市】コカ・コーラ 上川の里で水資源保全活動 社員50人が間伐など体験

タウンニュース

里山で竹の間伐に取り組む参加者

上川町の上川の里特別緑地保全地区で11月14日、日本コカ・コーラ(株)(本社=渋谷区)とコカ・コーラボトラーズジャパン(株)(本社=港区)の社員約50人が持続可能な水資源の保全を目的に、里山の下草刈りや間伐などの作業に取り組んだ。両社の活動は昨年に続き2回目となるが、前回は荒天ため作業ができなかったことから実質、今回が初の作業となった。

両社は2023年に、八王子市と持続可能な水資源の保全を目的とした協定を締結。東久留米市にあるコカ・コーラボトラーズジャパン多摩工場の水源の一つである上川の里での森林保全活動を通じて、工場が製品の製造過程で使用した水と同量の水量を自然に還元する「水源涵養率」の向上を目指すほか、流域全体の健全化や生物多様性の保全に取り組んでいる。「コカ・コーラ『森に学ぼう』プロジェクトin東京はちおうじ」と題した今回の活動は、社員が自然の大切さや環境保護の意義などを理解することも目的としている。

里山の大切さを学ぶ

当日は多摩工場を含む両社の各拠点から、希望した社員が参加。現地で活動するNPO法人森のライフスタイル研究所(竹垣英信所長)の指導の下、午前中は竹林の間伐や笹の下草刈りなどの里山保全活動に取り組み、午後からは座学や木工作などを通じて水資源保全に対する理解を深めた。ノコギリを使って竹を切り出す作業では、安全のため周囲に声をかけながら力を合わせて竹を切り倒し、適度な長さに切断する作業に集中。「適切な間伐や下草刈りによって森に光が差し込み植生が豊かになり、里山の保水機能も高まる。また人間と野生動物の生活域の境目となって共存にもつながる」と竹垣所長から活動の意義について説明を受けた。

この日は初宿和夫市長も一行を出迎え「近年は行政の想定を超える自然災害も多い。人の手が入ることで里山の災害リスクが下がり、ホタルの生育環境を守ることにもつながる。世界的な企業の力をお借りしながら八王子の自然を守っていきたい」と感謝を述べた。

コカ・コーラボトラーズジャパンの金澤めぐみコミュニケーション戦略統括部長は「私たちのビジネスにとって水はかけがえのない大切なもの。活動を通じて自然の大切さを実感してもらえれば」と参加者に呼びかけ、日本コカ・コーラの田中美代子副社長は「森に学ぼうプロジェクトは来年20年を迎える。国内の水源涵養率は100%を達成しているが、今後も継続していくにはこのような活動が欠かせない」と今後も保全活動に注力する方針を示した。

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