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2025年、お年玉をあげた人は何%?キャッシュレスの活用も調査!

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2025年、お年玉をあげた人は何%?キャッシュレスの活用も調査!

ふくおかフィナンシャルグループ傘下のみんなの銀行とiBankマーケティングが共同運営する「マネーインサイトラボ」では、デジタル時代における、人々のお金に関する意識・価値観・行動の変化に関する調査・研究を実施し、その結果をご紹介しています。

今回は「お年玉の実態調査」です。お正月に子どもに金銭を贈ることが一般的ですが、金額やあげる相手など現代のお年玉事情はどのようになっているのでしょうか。近年はキャッシュレスサービスの登場が与える影響も気になるところです。

2025年1月にお年玉をあげた方を対象に、Z世代(19~27歳)、Y世代(28歳~43歳)、X世代(44~59歳)に分けて探ってみました。

2025年にお年玉をあげた人は61.7%、4分の3が合計3万円未満

最初に、2025年1月にお年玉をあげた人はどのくらいいたのかを見てみると、全体では61.7%の人があげていることがわかりました。

世代別ではX世代が66.5%、Y世代が66.3%とほぼ同率なのに対して、Z世代は32.5%と少ない結果になっています。10代・20代で学生も含まれるZ世代は、まだ収入も多くなく、どちらかというとまだお年玉をもらう立場にある人もいるのかもしれません。

「あげた」と回答した人にその合計金額を聞いてみると、全体では30,000円未満の人が4分の3以上で、X世代では10,000円以上30,000円未満、Y・Z世代では10,000円未満が最も多い結果となりました。年齢が上がるにつれて、親戚や関わる人に子どもが増え、収入も増えていくことで、あげるお年玉の合計金額が増えていくと考えられます。

お年玉をあげた相手、最も多いのは「親戚の子ども」

続いて、お年玉をあげた相手を見ていきます。全体では「親戚の子ども」にあげた人が約7割と最も多く、次いで「自分の子ども」が4割弱となっています。「自分または配偶者の親・祖父母」にあげたと回答した人はその次に多く、お年玉に両親や祖父母への日頃の感謝やお小遣いのような意味を込めてあげるケースもあるようです。

Z世代は、まだ若いため「自分の子ども」にあげた人は非常に少ないですが、「自分の兄弟姉妹」にあげた人が他の世代と比べて25%以上多くなっています。

お年玉をもらう年代の子どもが、X世代にとっては自分の子どもや孫、Y世代にとっては自分の子ども、Z世代にとっては自分の兄弟姉妹にあたることがアンケート結果に反映されていると考えられます。

お年玉は未就学児~学生の間はあげるのが一般的

子どもを中心にあげている人が多いお年玉ですが、その対象は何歳から何歳までだと考えているのでしょうか。

あげ始める年齢は「未就学児」が63.7%で最も多く、「小学生(4~6年生)」までで約9割、最後にあげる年齢は「大学・短期大学・専門学校生」が58%で最も多く、「高校生」も入れると9割となっています。

未就学児の時から社会人になる前の学生の時期まではお年玉をあげる対象だと考えている人が多いようです。

小学生までは5,000円未満、中学生からは5,000円以上が多数

続いて、一人につきあげたお年玉の金額を見ていきます。あげる相手の年齢が上がるにつれて金額も上がっていく傾向があり、小学生までは5,000円未満が過半数だったのが、中学生で5,000円以上が過半数となり逆転します。相手が大学・短期大学・専門学校生や社会人になると10,000円以上あげた人が約6割となりました。

年齢が下がると金額も下がりますが、未就学児でも1,000円以上あげた人が70%以上となっており、年齢の低い子どもであってもお年玉をあげるからには「お札であげよう」と考える人が多いのかもしれません。

Z世代、半数以上がお年玉にキャッシュレス「活用していきたい」

お年玉の渡し方を聞いたところ、世代間での差はほぼなく「現金を手渡し」が全体の97.2%と圧倒的に多い結果となりました。キャッシュレスや現金の郵送などを利用してお年玉をあげた人はごく僅かでした。

利用者は増えていますが、まだお年玉では活用されていないキャッシュレス。今後の活用意向について尋ねたところ、若い世代ほどキャッシュレスの利用に前向きで、Z世代では半数以上の人が「活用していきたい」と回答しました。

キャッシュレス「活用していきたい派」は利便性重視

キャッシュレスを「活用していきたい」と答えた人は、お年玉袋や現金を新札で準備する手間が不要で、遠方に住む人にも簡単に渡せる手軽さや、履歴が残ることによる管理のしやすさなど、その利便性に魅力を感じているようです。また、キャッシュレス化が進む中でお年玉もいずれはそうなるだろうから…と考えている人も見られます。

「活用する気はない」と答えた人は、お年玉袋に入れて現金を手渡すことによる特別感、手渡す際のコミュニケーション、教育的観点などに重きを置いている人が多いようです。

お年玉でのキャッシュレスを「活用していきたい」派は利便性の高さからキャッシュレス活用を支持しており、「活用するつもりはない」派は情緒的な面から現金での手渡しを今後も継続したいと考えていることが窺えます。

お年玉でのキャッシュレス活用意向に関するコメント

「活用していきたい」派
<手軽さ>
「ATMで現金を用意して、財布から出す動作が面倒」(X世代)
「遠方にいる家族にも渡せる」(Z世代)
<管理のしやすさ>
「誰にあげたかデータで残って後で見直しやすい」(Y世代)
<時代性>
「電子マネーが主流であるため」(X世代)    
「キャッシュレスの時代だから」(Z世代)

「活用するつもりはない」派
<お年玉らしさの欠如>
「現金であげた方が特別感が出る」(Z世代)
「お年玉袋で貰える方が子供としては嬉しいと思う」(Z世代)
<コミュニケーションの欠如>
「手渡しした時の相手の嬉しそうな笑顔がみれる」(X世代)
「(キャッシュレスだと)貰った感が少ない」(Y世代)
<教育的観点>
「物理的にお金を渡してこそ、お金のありがたみが伝わりやすくなると思う」(Z世代)

まとめ

今回の調査で、2025年のお正月は、親戚や自分の子ども、兄弟姉妹など身近な親族を中心に約6割の人がお年玉をあげたことがわかりました。

その対象となる年齢は未就学児から社会人になる前の学生が主ですが、自分または配偶者の親・祖父母にあげたという人も一定数見られ、日頃の感謝やお小遣いのような意味を込めて、関係性の近しい大人の親族にお年玉を渡すケースもあるようです。

あげた合計金額は、4分の3以上が30,000円未満で、あげる側の年齢が上がるほど収入やあげる相手も増え、合計金額は増えていく傾向にあります。

キャッシュレスサービスの登場がお年玉の渡し方に与える影響が気になるところでしたが、現時点では「現金で手渡し」派が圧倒的多数でした。しかし今後、キャッシュレス活用に意欲的なZ世代が30代、40代と年齢が上がり、お年玉をあげる機会が増えてくるに連れて、よりキャッシュレスの利便性を感じて活用する人が増えていくかもしれません。

【調査概要】
調査対象:Z世代(19~27歳)、Y世代(28歳~43歳)、X世代(44~59歳)
調査集計期間:2025年1月9日(木)~ 1月20日(月)
調査機関:iBankマーケティング株式会社
調査方法:インターネット調査
有効回答数:7122サンプル(Z世代986、Y世代2107、X世代4029)
※各データの内訳は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が必ずしも100%にならない場合があります。

【マネーインサイトラボについて】
マネーインサイトラボは、ふくおかフィナンシャルグループ傘下のみんなの銀行とiBankマーケティングが共同運営するお金に関する調査・研究組織です。デジタル時代における、人々のお金に関する意識・価値観・行動の変化や、新しい金融サービスの可能性について新たな視点を見出すことを目的に活動しています。

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