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全国各地のブランド蟹の初競り結果を調べてみた 最高額は200万越え?

サカナト

越前ガニ(提供:PhotoAC)

年末年始を飾る食材は多種多様ですが、中でもカニは主役ともいえる海産物です。

四方を海で囲まれた日本ではカニ漁が盛んで、特に日本海側のズワイガニは各地でブランド化が進められており、11月上旬に行われる初競りは全国的にも注目されます。

そんなブランド蟹の初競りですが、ご祝儀相場によりオスのズワイガニが非常に高値になることが有名です。では、2024年の最高値はいくらだったのでしょうか?

福井県の越前ガニ

越前ガニ(提供:PhotoAC)

全国的にも有名な「越前ガニ」は福井県自慢のブランド蟹。タグの色は黄色です。

中でも厳しい審査をクリアした「」は、越前ガニの中でも非常に高額で取引されます。

2024年の福井県のカニ漁は11月6日に解禁。初競りは2日後の11月8日に行われました。競り初日は「極」の水揚げがなかったものの、翌日の11月9日の競りでは「極」が水揚げされ、1杯150万円で競り落とされました。

2023年の260万円、2022年の310万円と比較すると価格は落ちましたが、1杯150万円も相当な価格ですね。

石川県の加能ガニ

加能ガニ(提供:PhotoAC)

石川県金沢港で水揚げされるブランド蟹は、オスが「加能ガニ」で、メスが「香箱ガニ」。タグの色は青です。

2024年、金沢港の初競りは11月8日に行われ、オスの最高級ズワイガニ「」の水揚げはなかったものの、2022年に新設された最高級の香箱ガニ「輝姫」が2匹(甲羅幅9.5センチと9.7センチ)が水揚げされ、それぞれ4万円の価格が付きました。

初競りから一種間後の11月15日には、「輝」初認定のカニが水揚げされ、1杯18万円で落札。2023年の落札額300万円と比較すると非常に安値となりました。初物としては、最も値が低い結果だったそうです。

2024年の落札額が低かった理由として、初競りから数日経ってしまったことが挙げられます。

松葉ガニ

山陰地方(兵庫県、京都府、鳥取県など)がブランド化しているズワイガニは「松葉ガニ」。このブランド蟹は越前ガニ、加能ガニと共に全国的な知名度を誇ります。

京都府の間人ガニ

間人ガニ(提供:PhotoAC)

京都府の間人港で水揚げされる松葉ガニは「間人ガニ」としてブランド化されてます。タグの色は緑。

間人ガニは漁獲する船の少なさや出漁できる日数が決まっていることから「幻のカニ」とも呼ばれています。

また、間人ガニの漁場は陸から比較的に近いことから日帰り漁が可能で、非常に鮮度の良いズワイガニをその日のうちに水揚げします。

間人ガニは初競りで5杯100万円以上の値が付いたこともあり、その希少性から過去には偽装事件も発生しました。

2024年の初競りは11月9日、偽装事件後としては初めての競りであり、5杯で85万円もの値で落札されました。

鳥取県の初競り

松葉ガニ(提供:PhotoAC)

松葉ガニの一大産地である鳥取県は別名「蟹取県」とも呼ばれ、「とっとり松葉ガニ」には赤色のタグがつけられます。

中でも、厳しい審査により認定される「五輝星(いつきぼし)」は鳥取県が誇る最高級の松葉ガニ。2018年の初競りでは3杯の「五輝星」が水揚げされ、そのうちの1杯が200万円で落札され、「競りで落札された最も高額なカニ」としてギネスに認定されました。

また、その翌年の2019年の初競りでは「五輝星」が500万円で落札され、最高落札価格を更新しています。

2024年の初競りは11月7日。「五輝星」も水揚げされ、1杯150万円と去年の280万円よりもやや低めとなったようです。

兵庫県浜坂漁港のズワイガニ

浜坂の松葉ガニ(提供:PhotoAC)

兵庫県北部の但馬地域も松葉ガニの一大産地として有名です。

浜坂漁港と津居山港では、11月6日に松葉ガニの初競りが行われました。浜坂港は白(浜坂松葉がに)、津居山港(津居山かに)では青のタグがつけられます。

浜坂港では2022年、最高級ブランド「煌星(きらぼし)」を新設。「煌星」は非常に高値で取引されることが有名で、去年はなんと1杯1000万円もの超高額で落札されました。

数百万円の落札は他の地域でもありますが、1000万円もの値が付くことは異例で、過去最高額となったそうです。

そんな兵庫県浜坂漁港の今年の初競りでは、大物が1杯280万円で落札。去年と比較すると控えめに感じますが、カニ1杯の値段と考えると相当なものです。

どのズワイガニも最高級品質

2024年も日本海側の各地で高級ブランド蟹が高値で落札され、注目を集めました。

どのブランド蟹も漁師さんと地元が誇る最高級のズワイガニたちです。

新年を迎えた今、この贅沢な味を楽しんでみてはいかがでしょうか?

(サカナト編集部)

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