教え子の生徒と性的な写真やり取り 27歳の中学校教師に停職処分「大丈夫だろうと…」
■禁止されているSNSで連絡 別の卒業生の情報提供で発覚
静岡県教育委員会は、27歳の男性中学教師を停職4か月の懲戒処分にしたと発表した。教え子だった女子生徒とSNSで連絡を取り合い、性的なメッセージや写真をやり取りしていたという。この他にも交通事故や交通違反により、計5人の懲戒処分を明らかにした。
あきれる言い訳…昨年11月にも別の学校で教師が教え子に不適切な行為
県教委によると、県中部に勤務する27歳の男性教師は昨年5月ころ、副顧問を務めていた前任の中学の部活動で指導していた生徒とLINEやInstagramで連絡を取り合っていた。その際、性的なメッセージを送ったり、胸元や下着が見える写真を送り合ったりしていた。
中学校では卒業生を含めて、教師と生徒が連絡を取り合うことを禁止しており、研修も実施していた。昨年10月に別の卒業生から「2人がSNSで不適切なやり取りをしている」と学校側に情報提供があり、問題が発覚した。男性教師は「卒業生と会話するくらいなら大丈夫だろうと思った。生徒の将来に悪影響を与えてしまった」などと話しているという。
この他にも、県教委は4件の懲戒処分を発表している。県教委事務局に所属する54歳の男性職員は2023年12月に私用で普通乗用車を運転中、横断歩道を渡っていた女性に衝突して死亡させた。免許取り消し1年間の行政処分と罰金100万円の刑事処分を受けている。県教委は停職6か月の処分としている。
また、県東部にある高校の校長ら3人は、いずれも私用で普通乗用車を運転中に30キロから37キロの速度超過で摘発された。3人とも戒告処分となっている。
教職員の処分について、県教育委員会の池上重弘教育長は「複数の教職員が非違行為を行ったことは児童生徒、保護者をはじめ、県民の皆様の学校教育に対する信頼を著しく失わせるものであり、社会的責任はきわめて大きく、深くお詫び申し上げます。具体的・実践的な指導や研修を通じて、職員全体の一層の綱紀粛正と使命感・倫理観の高揚を図り、教育行政の信頼回復に努めてまいります」などとコメントしている。
(SHIZUOKA Life編集部)