日本スイーツに欠かせない!全国各地のあんこメニューを競う、あんこ1グランプリ開催!
日本のスイーツに欠かせないのが、あんこ。甘くておいしいだけでなく、たんぱく質や食物繊維など栄養素も豊富だ。そして日本各地にはあんこを使ったメニューが様々あり、楽しまれている。その頂上対決として、ユニークなあんこメニューを地域別に紹介しよう。
・北海道東北ブロック=福島県「まんじゅうの天ぷら」
まんじゅうを天ぷらにする、という独特の食文化が福島県会津地方には根づいている。
「100%みんな食べてます。」「こでらんねえ(こたえられない)って感じで。」
しかも出てくるのはおやつタイムではなく、晩ご飯。大皿に天ぷらが運ばれてきて、えび、ししとう、なすなどの天ぷらと一緒に盛られているのが、まんじゅうの天ぷらだ!
割ってみると、皮に包まれたあんこが登場。みなさん、ビールと一緒に食べたり、醤油をつけて口に入れごはんを食べたりしている。普通におかずとしてまんじゅうの天ぷらを食しているぞ!
「醤油をつけるとあまじょっぱくなり、おいしい秘訣です。」「カリ!ふわ!しっとり!3段活用ですね。」
・新潟北陸ブロック=福井県「水ようかん」
夏のスイーツの定番のひとつが水ようかんだが、福井県ではなんと、冬に食べるという。
「冬になったらどこの家庭の冷蔵庫にも入ってます。」「夏に食べたことないです。」
冬の日に、和菓子屋さんの店頭には「水ようかん」のノボリが3つもあった!
だがディスプレイに飾られる水ようかんは平たい!箱を開けると水ようかんが、小さな長方形に切られている。
あるお宅では子どもたちに水ようかんが、ひとり一箱配られる。へらで長方形を一枚ずつすくって食べている。
「液体と固体のギリギリ。口に入れると溶ける。」普通より寒天の量が少ないそうだ。
一般的な水ようかんを見せると、ある子どもは「プリンみたい。」まあそうですねえ。
・東海ブロック=愛知県「小倉トースト」
愛知県で小倉トーストについて聞くと「糖尿忘れて食べちゃう。」というほどみなさん大好き。
朝8時に喫茶店に行くと、出てきたのが「小倉モーニングセットです。」サラダ、ゆで卵とともにトーストにあんこを塗った小倉トーストが登場した。
「あんの甘さとマーガリンのしょっぱさで、甘じょっぱい!名古屋の絶対!」
やはり、甘じょっぱさが決めてだ。
・関西ブロック=兵庫県「あん食」
神戸市で愛されているはずの「あん食」は、神戸市に4店舗を構えるパン屋さん「トミーズ」で売られている。断面を見ると、渦巻き状にあんこが入っている!
神戸市のお宅のティータイムにお邪魔すると、あん食がトーストでこんがり。焼き立てのあん食に神戸レディーの皆さんがバターを塗ってかじりつく。「バターとあんこがすごく合います。」
さらにある美容室の休憩時間にお邪魔するとあん食が黄色い!
これはトミーズでフレンチトーストにしたものを売っているのだ。「和と洋をミックスするのが神戸流。」とうまいことをおっしゃる。
・中国四国ブロック=香川県「アン雑煮うどん」
うどん県香川県の観音寺市で親しまれているのがうどんにアンコ餅を入れた「アン雑煮うどん」。
力うどんのお餅っぽいけど、アンコ入りだ。おいしいの?
「お餅だけで食べるよりお出汁につけるほうがおいしいかも。」「うどんの出汁の塩味が甘さを引き立てる。」
さらに、カレーうどんにアンコ餅を入れるメニューもある。「甘さも辛さも引き立つ、相乗効果!」そういうものでしょうか?
・九州沖縄ブロック=沖縄県「ぜんざい」
最後に紹介するのは「ぜんざい」。ただし、熱いアレではなく、冷たいメニューだ。
なんと沖縄ではあんこをたっぷり入れたお皿にかき氷を山のように盛ったものを「ぜんざい」と呼び暑い夏に食べている。かき氷のほうにはシロップなどは何もかけない。
「甘い小豆の上にめちゃ雪が積もったイメージ。雪は見たことない!」イメージ、わかりますよ!
このぜんざいに使う豆は、いくぶん大きい。
大豆ではなく金時豆を使うそうだ。ビーチで真っ黒な沖縄青年に、ぜんざいの豆は?と聞くとすかさず「小豆です。」と回答。金時豆ですよと教えると「あ、そうか。考えたことなかったっすね。」考えなくてもいいよね。
それにしても、日本全国にあんこメニューいろいろあるね!あなたの「あんこ1グランプリ」はどれですか?