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中学野球SSBC 地域移行のモデルに

タウンニュース

地域移行のモデルに

相模原市内の中学生野球チーム「SSBC」は、市内の中学生なら「誰でも・いつでも」参加できるチームである。代表の中坪祐太さんは「部活動の地域移行の形としてひとつのモデルとしたい」と話す。

教員が行っていた部活動の指導を地域が担う「部活動の地域移行」。スポーツ庁と文化庁が2022年に策定した「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」によって、部活動の時間は激減した。

そのような中で中坪さんは「『もっと練習したい』という生徒が活動できる環境を」と考え、昨年秋に有志の教員らとSSBCを設立した。市内の生徒であれば能力や性別、学年に関係なく参加でき「いつ来てもいい」チームとして、現在は約50人が登録。毎週日曜日に上溝中学校で練習を行っている。活動費は1回300円。6月9日の練習には約30人の選手が参加し、楽しそうに汗を流していた。

少子化によって学校で紅白戦ができない選手もいる中、SSBCでは練習試合など実践の機会も提供する。保護者からは「部活だけだった時よりも上手くなった、野球が好きになった」と感謝の言葉も多いという。「ここで上手になって、自分のチームに還元してほしい。野球だけでなく、教育の部分も忘れずに続けていきたい」

また活動の中で地域とのつながりも生まれており、選手たちが着用するユニフォームははしもと接骨院(橋本)から選手に寄贈されたもの。同院や地域の医院が指導に当たるなど、地域との連携体制もできてきている。

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