区内寺院で花まつり
区内の各寺院で4月8日、「花まつり」が行われた。
花まつりは灌仏会(かんぶつえ)、釈尊降誕会(しゃくそんごうたんえ)とも呼ばれ、「お釈迦様」の誕生日である4月8日に行われる仏教の行事。子どもの健やかな成長を祈る祭りでもある。参拝者らは、花御堂に安置された釈迦像に、誕生の際に天から甘露の雨が降り注いだことに由来する甘茶をかけた。区内の寺の中には、甘茶かけの他、飲料用に甘茶を用意する寺もあった。
南山田の大善寺では、本堂の前に花で飾った釈迦像と同寺手作りの甘茶を用意した=写真上。
甘茶は、ユキノシタ科の低木で、ガクアジサイに似た花が咲く。同寺では20年ほど前に寺の隣地に甘茶を植え、「甘茶苑」を整備。夏場に世話人を中心とした「甘茶の会」が葉を摘み、縒るようにして揉んで、茶箱で乾燥させている。
佐江戸町の無量寺では、本堂内の釈迦像が椿の花で飾られた=写真下。
同寺では、花まつりに合わせて写真コンテストを開催。「無量寺」をテーマに作品を募集。寄せられた作品の中から最優秀賞などの入賞作が本堂に飾られた。