お金も時間も損してない?失敗しがちな「自己投資」の見直しポイント4つ→「当てはまってる…」
日々の生活を充実させたり、仕事のスキルアップのために行う「自己投資」ですが、間違った自己投資は、ただのお金の無駄遣いにつながるケースがあります。今回は、NGな自己投資とはどんなものなのか、詳しく解説します。
NGな自己投資とは?
まずは、間違った自己投資を確認していきます。例えば、こんなことにお金を使っている人はいませんか。具体的にチェックしていきましょう。
1 ブランドに惹かれて買ったけど、いまいち効果を感じない化粧品
将来の自分の美肌のために、奮発して高い化粧品を買ったけれど、いまいち効果を感じていない場合、それは間違った自己投資です。SNSで話題のファンデーションや、チークなども、実際の仕上がりはプチプラのものと大差がないこともあります。高い化粧品を使うより、日々の食事や運動習慣、睡眠の質に気を配る方が、肌や髪の艶がよくなるケースも。その化粧品が本当に必要な自己投資なのか、考えてみると良いでしょう。
2 月謝ばかり払って通えていないスポーツジム
ヨガやピラティスなどのレッスンを受けたり、マシンでジョギングをしようとスポーツジムに会費を支払っているけれど、実際あまり通えていない人も要注意です。ジムにもよりますが、一般的には、毎月の利用料は一般的に3000円~10000円程度です。例えば、月会員費が7000円で、2週間に1回(月に2回)しか行かなければ、1回の利用料は3500円になってしまいます。少なくとも週1回、できれば週3回くらい通うのが理想ですが、それ以下の場合は、無駄遣いとなっているケースが多いでしょう。
3 教材だけ買って勉強できていない資格試験
「TOEICに挑戦したいな」「料理の資格をとってみたい」「アロマの資格っておしゃれ!」など、新しいことを勉強しようと、本や教材だけ買って放置している人も、NGな自己投資です。そして、教材はいつかやるかもしれないと捨てることもできないので、片付けも進みません。今すぐ始めることができない勉強は、一回リセットする必要があります。
4 付き合いで参加しているママ友ランチやカフェ
意外と多い、付き合いで参加しているママ友ランチやカフェも無駄遣いになっているケースがあります。本当に気の置けない友達だったり、有効な情報交換ができる場合はOKですが、なんとなく世間話をしているだけでは、お金と時間の浪費につながります。その時間を使って、本を1冊読んだり、運動をした方が自己投資につながるかもしれません。
自己投資の注意点
自分にとって有効な自己投資のチェックポイントは、大きく2つあります。
・自己投資の効果や成果を実感できるか
・自己投資にかける金額は、将来回収できるか(投資額以上の見返りを得ることができるか)
もちろん、高級な化粧品やジムでの運動も、自分で効果を感じることができれば、自己投資してもOKです。しかし、いまいち納得していないけれど、なんとなく続けている場合は無駄遣いにつながります。
さらに、自己投資は、投資した金額以上の利益を得ることができるかどうか、見極める必要があります。例えば、資格を取るために、時間やお金がかかりますが、その分お給与が上がったり、今後の人生の生活が充実したものになれば、有効な自己投資です。しかし、資格を取得したままで、そのとき勉強しただけになってしまっては、投資したお金を回収しきれていないかもしれません。
ママ友とのカフェも、時間やお茶代以上にためになる情報を聞けたり、リラックスして元気が出たりすれば投資すべきものですが、そうでなければ再考する必要があります。
まとめ
自己投資と思って続けている習慣が、実はお金の無駄遣いになっているケースがあります。今回ご紹介した内容を参考にしながら、良かれと思っている行動が、自分にとって本当に自己投資となっているのか、見直してみてはいかがでしょうか。
下中英恵/1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者