【心理学】八方美人は損をする!?「ビュリダンのロバ」とは?【白魔法の心理学】
八方美人は損をする!?「ビュリダンのロバ」
一頭の空腹のロバがいます。3メートル離れたところに、水がたっぷり入った桶とエサが山盛りになった桶がそれぞれ置いてあります。水桶とエサの桶の間も3メートル離れています。さて、ロバはどちらの桶に行ったのでしょうか?
正解は、「どちらにも行かない」。
ロバは立ち往生するばかりで、どちらへも行けず、最後には餓死してしまいます。これは「ビュリダンのロバ」という心理学では有名な逸話です。「いざ選択」という場面で、「どちらも欲しい」と決断できずにいると、やがて大きな損失を被ってしまうという教訓が秘められています。たとえば、AさんとBさん、どちらを選ぼうかといつまでも迷っていると、両方とも恋人ができてしまい、結局「失恋」ということもあるのです。人生には必ず決断を迫られるときがあります。どちらを選んだところで後悔は必ずあるのだということを心にとどめ、しっかり自分で決めていきたいものです。
【出典】『白魔法の心理学』監修:渋谷 昌三