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ずっとここで働くのはムリだな。ワーママ調査から見えた働きやすさのヒント

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仕事に求めるものは「やりがい」「社会とのつながり」「給料」など人によってさまざま。しかし、多くの人にとって生活手段(収入手段)という一面がある以上「働き続けられる仕事か」ひいては「働きやすい仕事か」は無視できないポイントのはずです。

特に将来子供を持つことを考えた場合、十数年にわたり、子育てと仕事が不可分のものに。子供を持たない場合でも、両親の介護や自身が通院が必要な怪我や病気に見舞われるなど、急な休みを取らざるを得ない事態は想定すべきでしょう。

また、厳しい人手不足や優秀な人材流出に晒される企業もあるなかで、休みを必要とする状態になっても働き続られける環境・組織作りは、事業継続の観点でも重要に。環境や組織作りには企業としての取り組みだけでなく、一人ひとりの意識が欠かせません。

そこで、今回は「働きやすい環境」は、どのような職場で生まれるのか、データをもとにヒントを探ります。

<INDEX>
働きやすさの平均は68.2点
「休みづらさ」と「人間関係」が働きづらさに直結?
働きやすい職場はフォロー体制が構築されている?
日頃の情報共有と脱・属人化が働きやすさを変える
休みを取りやすい仕事に就きたいと思ったら?
【まとめ】働き続けるためには、休み環境と人間関係が大切

働きやすさの平均は68.2点

今回参照するのは2023年3月に実施したマイナビ転職の調査( https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/careertrend/14/ )。小学生以下の子供を持つワーキングマザーの正社員400名に「今の職場の働きやすさ」を100点満点で答えてもらったところ、平均点は68.2点。昨年のワーキングマザー対象の調査も68.8点ですから、同じくらいの点数で推移していることが分かります。

「休みづらさ」と「人間関係」が働きづらさに直結?

では、働きやすさに影響する要素は何か。2022年ワーキングマザー調査( https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/careertrend/10/ )の「現在の仕事の仕方や人間関係」のデータを参照すると、以下のような結果になっています。

多くの項目で働きやすさの点数の高い人、低い人によって差が開きましたが、50pt以上の差が付いたのは「同僚、上司と人間関係が良好」「休みを取りやすい雰囲気」「急な休みの時に周りに仕事を任せられる」など。人間関係と休みが一つのキーワードになっているようです。

確かに「具合が悪くても仕事を休めなくてつらい思いをした」という話はたびたび聞くところ。まして、子供がいる社員であれば「子供の急な発熱で保育園に預けられず休まざるを得ない」「平日に学校行事がある」などのシチュエーションは避けられないことです。

そんな時「有給休暇を使える空気か、そうでないか」「いざという時に休める体制になっているかどうか」は、働きやすさに直結する問題かもしれません。


働きやすい職場は業務をフォローし合う体制が構築されている?

では、働きやすい職場と働きづらい職場は「休み」の点において、どのような違いがあるのでしょうか。冒頭の「働きやすさの点数をつけた理由(自由回答)」の「休み」に関する部分をピックアップすると、以下のような意見が見られます。

日頃の情報共有と脱・属人化が働きやすさを変える

業務量と人員が見合っていない、店舗勤務なのに一人の時間帯があるなど、そもそも人員が不足しているケースは個人の努力ではどうにもしがたいところもあるでしょう。ここでは、日頃からの業務体制の構築で、カバーできそうな部分にフォーカスをあてます。

同調査(2021年版)では、子供がいる社員が「急な休み」を取らざるを得ないことを見据えて、日頃からさまざまな備えをしていることが明らかに。

これらは自分がフォローしてもらうだけでなく、相手をフォローするためにも有用なこと。また、「事業のリスクヘッジ」という観点でも役に立ちそうです。

上記に加えて日頃からこまめにコミュニケーションを取り、仕事でフォローし合える関係性を作っておくこと、業務をカバーしてもらったらお礼を言うこと、その分別の機会に自分がカバーするという助け合いの精神で臨むことが「いざという時」に効いてくるのかもしれません。

休みを取りやすい仕事に就きたいと思ったら?

5年後、10年後、あるいは定年まで働き続けることを考えると、今の会社では無理かも……、と転職を検討している人もいるのでは。

もし休みに着目して仕事を選ぶのであれば、「年間休日125日以上( https://tenshoku.mynavi.jp/list/f274/ )」「有給消化率8割以上( https://tenshoku.mynavi.jp/list/f511/ )」「産休・育休取得実績あり( https://tenshoku.mynavi.jp/list/f204/ )」「育児中の社員在籍中( https://tenshoku.mynavi.jp/list/f502/ )」など、休みや働き方の条件をプラスして仕事を探してみるのがおすすめです。ただし、上記の自由回答にあったように「制度があるけど使える雰囲気ではない」というケースもままあります。

面接や合同企業説明会( https://tenshoku.mynavi.jp/event/ )などの機会を利用して、実際の雰囲気や、ライフステージが変わっても働いている社員がいるのかも確認しておくとより確実でしょう。

▼休みや給与など、切り出しにくい「雇用条件」を面接で聞く方法
http://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/wisdom24/018/?src=data04( http://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/wisdom24/018/?src=data04 )

【まとめ】働き続けるためには、休み環境と人間関係が大切

会社員など組織に雇用されている立場であれば、役割を果たすことが前提として求められます。よって、休みや待遇すべてを思い通りにするというのは難しいもの。しかし、生活手段を断絶させないため、そして仕事できちんとパフォーマンスを発揮するためにも、ある程度の働きやすさは必要です。

組織が適切な人員配置をすることに加えて、日頃から業務体制を構築していく、コミュニケーションを取っていくことで、より「フォローし合える職場」「働きやすい職場」を目指してみてはいかがでしょうか。

文・本城奈々子

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