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新栄|デカ盛りの名店が胃袋に贈る夏の風物詩「冷やしカレーうどん」

ナゴレコ

季節に応じて食べたくなるものってありませんか?
夏はツルッとしたそうめん、冬はハフハフと頬張る肉まんに湯気さえ美味しいおでん。
旬の食材がいつも以上に美味しくなる上に、その季節にしか味わえない逸品がありますよね。

今回は暑い時期にしか食べることのできないとびっきりの麺類をご紹介していきます!

名古屋グルメの中でも稀有な存在を誇る個性派にして名店「吉野屋」

駅チカの路地に佇む名店の風格

お店があるのは中区新栄。今池、千種、栄と地下鉄東山線の中でも乗り換えなどアクセスの良い駅に挟まれており、それぞれの駅へも徒歩10分圏内とちょうど良い場所に位置しています。

この地域はライブハウスが多く、全国から訪れる音楽関係者たちに呼応するように個性的なお店が点在しています。もちろん電車など乗り換えのアクセスの良い駅の利便性には敵わないんですが、少し離れているだけ少し落ち着いた雰囲気だったり、お店の値段がお値打ちだったりする魅力もあると思います。音楽が好きな私も新栄にはよく訪れるんですが、個性的と呼ばれる名古屋グルメの中でも特に異色を放つお店があるんです!

新栄町駅の出口から歩いて2、3分ほど。大きな交差点を栄方面に向かってすぐの1本入った路地に今回ご紹介していく「吉野屋」さんが見えてきます。有名な牛丼のお店じゃないですからね。

年季の入ったのれんにズラッと羅列されるように貼られたメニューの数々、これぞ長く営業を続けているお店といった佇まいです。そしてここに来たら彼女にご挨拶しとかなきゃいけませんね…。

よっ!キャサリン元気?調子どう?

「は?こいつ何言ってんだ?」って話になるかもしれませんが、彼女は2021年に惜しまれつつも閉店してしまった名店「ダッカ」さんでお客さんを見届け続けた看板マネキンのキャサリン。閉店を機にその魂がそのままに吉野屋さんに嫁いできたのです。今はなき「ダッカ」、そして今も続く「吉野屋」の2つのお店には全国からファンが訪れる程で共通点があるんですが、それはぼちぼち触れていきます。

地元民から観光客が集まる名所の1つでもある吉野屋さん。私が訪れた時も混雑していたこともあり、なかなか店内の様子は難しい状況でした。2人がけのテーブル席が2つ、8人が腰掛けることができる長テーブルが1つ、壁面に沿ったカウンター席という構成となっています。

メニューは冊子や紙で用意されているわけではなく、お店の外や店内の壁面にズラッと貼りつけてあります。お店が混雑していたこともあって、少し見にくいかもしれませんがご了承ください。補足でざっくり説明すると麺とご飯物が中心となっています。この若干ごちゃごちゃとしている感じ、きっと少しずつメニューが増えてきて、そこから値段も変わらないんだろうなと想像させますよね。

デカ盛りの聖地巡礼!吉野屋にしかできない盛りがある!

そしてこちらが名古屋グルメの中でも注目されている理由がその量!デカ盛りのお店として有名なんです。デカ盛りグルメはその土地の名物として取り上げられることもあり、全国各地にあり、ブームになった時期もありました。その中でも名古屋のデカ盛りは他の地域と比べてもそのボリュームが一線を画すレベルということもあり、全国各地から胃袋自慢が集まっています。

こちらは小盛から大盛までその量を表記してくれているんですが、そもそもの基準がおかしいぞこれは。(笑)麺の量だけ見ても並盛で500グラム、大盛の間にも2つの量があるんですが、1.2盛りで麺の量が1キロ。ん?並の倍になったぞ、計算が合わないような気がする…といった塩梅なので、ありとあらゆる場所に量が多いから気を付けて、中盛り以上は普通食べれませんとまで注意喚起されているので、美味しい料理を美味しくいただける量で注文しましょうね。

全国から人が集まるのはその量だけでなく、確かな味があるから。こちらには夏季限定として登場する人気メニュー冷やしころカレーシリーズがあるのです!うどん、そば、きしめんがあり、私が訪れた際も半数近くの方が冷やしころカレーシリーズを注文されていました。“ころ”という表現がこの地域らしいですよね。

私は冷やしカレーうどんを注文。量については1.2盛りと悩んで並盛にしました。

器デカっ!すごい麺の量!っていうのもこのお店の魅力なんですが、そもそも並盛りでも十分すぎる量がありますからね。(笑)郷に入っては郷に従えと言いますが、感覚がバグってしまってしまうのは良くありません。混雑していても回転率が良いので、10分経たないくらいでやってきました。

冷たいカレーうどんは唯一無二!ボリューム以上の満足感をたらふく味わおう

着丼!こちらが冷やしころカレーの並盛りです。

丼のサイズ自体はそこまで大きいものではないんですが、持った時の重量感がすごい!そしてその名前から当たり前なんですが、冷たいカレーうどんは新感覚ですよね。温玉とねぎ、そしてカレーのお供の定番福神漬けが鎮座しています。果たして冷たいカレーうどんとはどんな感覚なのでしょうか?

とりあえずつゆからいただきます。ドロッとしたとろみがあり、カレーの辛さはほぼ感じません。ただカレー味はしっかりしており、優しい出汁と野菜の甘味をしっかりと感じます。

ドロッとしたつゆの中に舌触りがあるのは、じゃがいもなどの野菜が溶け込んでいる…?ひき肉も入っていて肉、野菜、カレー、出汁、それぞれが仕事していてあっさりしていながらもコクとか味の奥行が非常に深いつゆになっています!そして当たり前ですが、カレーうどんなのに冷たい!すごいこれ!

よいしょとうどんを持ち上げようとしたら、並盛なのに割と器にうどんがみっちり詰まっている感覚があって衝撃を受けました…さすがだぜ。しっかりととろみがあるので、うどんにカレーつゆがたっぷり絡まってきてナイスですね。ただカレーうどん唯一の問題点、Tシャツにつゆが飛んだら終わりということだけは変わりそうにありません。

ズズッとすするというよりモゾモゾとすするような、圧倒的なつゆの絡み方と重量感!麺はコシがあるというよりツルツルもっちり系。もちろん麺もしっかり冷えているので、つゆとの一体感もしっかりあります。

カレーうどんってあっさりとがっつりで分類するなら本来はがっつりになると思うんですが、こちらの冷やしころカレーうどんは圧倒的なさっぱり感!しっかりとしたボリュームがありますが、これ並盛でもペロリといけるくらいあっさりしてて食べやすいです!

それに拍車をかけてくれるのが上に鎮座していたトッピングたち。青々しいネギの風味、そしてすべてをマイルドに優しく包み込む温玉は間違いなし!個人的に1番いい仕事してるのは福神漬けですね、カレーうどんとの相性は言わずもがなですが、あの特有の食感と甘めの味付けが良いアクセントになってすすりにブーストをかけてくれます。

途中でトッピングたちで味変しながら気が付けば完食!肝心のお腹の具合ですが、まだ食べれるけど程よい満腹感がありましたね。カレーうどんながらあっさりに特化しているので、お腹がいっぱいだけどまだ食べれる料理に分類できると思います。冷やしころカレーうどんは例年6月上旬から9月下旬に販売されており、この期間には必ず味わっておきたいところです!

圧倒的ボリュームとコスパが魅力!

その量を数字にすると面食らいましたが、ペロリと完食できてしまいました。茹だるような夏には必ず食べたくなる1杯ですが、驚きは並盛り870円からというそのお値段!安すぎんだろ…!

季節限定メニューはもちろん、いつも来ても食べたい定番の麺類のご飯類も圧倒的なボリュームとそのコスパの良さであなたの胃袋を思う存分満たしてくれます。

「吉野屋」さんの愛情たっぷりの料理をお腹いっぱい味わって、胃袋も心も満たされましょう!

INFORMATION

店名:

吉野屋

住所:

愛知県名古屋市中区新栄1-6-3 シャインビル1階

営業時間:


11:00 - 14:30
火・水・木・金
11:00 - 15:00
L.O. 14:30
18:00 - 21:00

11:00 - 14:00

Web:

https://twitter.com/kuro30002x1

一人当たりの予算:

〜¥1000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

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