アルティーリ千葉 歓喜の頂へ! B1昇格&B2優勝 進化のすべてを懸けたシーズンが閉幕
千葉市を拠点としたプロバスケットボールクラブ「アルティーリ千葉」が、リーグ参入4シーズン目にして初のB1昇格・B2優勝というダブル達成を果たしました。
覚悟を胸に挑んだ 旅路の最終章
昨年10月から今年4月にかけてのBリーグレギュラーシーズンが終了。B2所属のアルティーリ千葉は、57勝3敗(勝率95%)のホーム無敗という圧巻の成績で東地区を制し、5月のプレーオフ(※)に臨みました。過去2回、あと一歩のところで逃してきたB1昇格。誰しもが「今年こそ」の思いを胸に挑んだ(昇格が決まる)準決勝には、クラブ史上最多となる6,042人が千葉ポートアリーナに集結。会場はチームカラーであるブラックネイビーの熱気に包まれました。
歓喜が過去を塗り替えた歴史的瞬間
対戦相手は攻撃力に優れた信州ブレイブウォリアーズ。緊迫した攻防の中、選手たちのプレーにはさまざまな覚悟が現れました。針の穴を通すようなパス回しに、強じんなディフェンスがぶつかり合う。スピーディな展開を懸命に追うA-xx(アルティーリ千葉ファンの呼称)の声援は、まるで「漆紺の盾」のように彼らを支えました。結果、アルティーリは2戦先取で勝利すると共に見事B1への道を切り開きました。
「現メンバーはもちろん、チーム創設時(2020年のコロナ禍に創設、2021-22シーズンをB3リーグからスタート)からアルティーリに関わってくれた選手たちの存在も大きかった。本当に最初は大変だった。ゼロからスタートして『1』にするという苦労は今でも忘れられません」と、キャプテン大塚裕土選手は振り返ります。歓喜の先に待っていたのは、次なる夢への扉。クラブの新たなページが、ここから始まります。
※プレーオフ:翌シーズンのB1参入チームを決定する追加試合
決勝の第3戦が会場の停電により中止。再試合不開催となり、アルティーリ千葉と富山グラウジーズ両クラブが年間優勝となりました
B2優勝記念セレモニー開催
5月24日、千葉公園で開催されたB2優勝記念セレモニーには多くのファンが駆けつけました。セレモニーの幕開けはAillsの力強いパフォーマンス。シーズンを通して選手を励まし続けた勝利の女神たちです。会場が熱気に包まれる中、選手やスタッフが登壇し、昇格の喜びと感謝を語りました。彼らの声には、長く険しい戦いを乗り越えた誇りと、支えてくれたファンへの深い感謝が込められます。
創設時からチームの指揮を執るアンドレ・レマニスヘッドコーチは、「皆さまの応援が力となり、共に戦えたことに感謝します。過去2シーズンの残念な結果から一転して、本日、こういった形で皆さんと一緒に優勝を喜び合える場にいることを非常にうれしく思っています。来季のB1昇格に向け、皆さんが誇れるチームとして挑戦を続けていきます」と喜びのあいさつを述べました。
セレモニーの終盤、笑顔のA-xxを背に全員で並び、記念撮影の準備を整えた選手たち。そこに広がるのは、クラブとA-xxが共に歩んできた軌跡そのもの。歓声と笑顔に包まれたこの瞬間は、クラブの歴史に刻まれる忘れがたい時間となりました。
アルティーリ千葉はB1の舞台へ—この熱い思いを胸に、さらなる高みを目指します。