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市立小中学校等 107校が再エネ100%に CO2、7700トン削減へ

タウンニュース

実質再生可能エネルギーの供給校の一つであるいずみの森義務教育学校

八王子市は4月1日から、市立小中学校と義務教育学校の計107校に対し、実質再生可能エネルギー100%の電力の導入を開始した。石油元売り業界大手のコスモエネルギーホールディングス(株)のグループ会社であるコスモ石油マーケティング(株)が提供する。この取り組みにより、年間約7700トンのCO2排出量の削減を見込むという。

市は、2050年までにCO2排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を行っており、今回の実質再生可能エネルギーの導入はゼロカーボンシティ実現を加速させるものと言える。

コスモ石油マーケティングが供給するのは、再エネ電力プラン「コスモでんきビジネスグリーン」。コスモエネルギーグループの一社であるコスモエコパワー(株)が風力電源などを活用し発電している。化石燃料を使わないエネルギー(非化石電源)として証書化し、さらに「どこで発電されたか」といった情報などが付与されている。20年の提供開始以降、神奈川県中郡大磯町や千葉県八千代市など、脱炭素化を目指す自治体などにも導入。八王子市が執り行う競争入札を通じ、同社の電力プランの導入が決定した。

年間1700万kWhを供給

今回の導入により、市立小中学校等107校の年間使用電力量の約1700万kWh(キロワットアワー)が実質再エネ電力に切り替わる。これは市内の公共施設で使用する電力の約29・2%に相当し、年間約7700トンのCO2排出量削減につながると同社は見込んでいる。

実感「これから」

供給校の一つである市立小学校の校長は、「目に見えないのでまだ実感がわかない」とした上で、「難しいかもしれないが子どもの実体験と結び付けて教えられれば」と今後の展開を検討。ゆくゆくは、同校で教えているSDGs教育の中でも教材として扱っていく構想も抱いているという。

四谷中学校の長田克校長は「今回の導入は電力の大切さや節電の重要性を学ぶいいきっかけになるのでは。(目視できない分)生徒への伝え方に迷うが、適切な方法で周知したい」と話している。

脱炭素社会の実現に向け

昨年度には、入札により市の他施設でも導入実績がある同社。コスモエネルギーホールディングスの広報担当者は、「これからも自治体や企業の皆さまの環境負荷軽減を支援し、脱炭素社会の実現に向け、さまざまな取り組みを継続してまいります」とコメントを寄せた。

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