姫路の名店の味わいを受け継ぐ、たつの市の老舗有名店 たつの市
たつの市に流れる美しい揖保川沿い、自然の豊かな場所に店を構えるのは老舗『福久(ふく)』。地元の人間であれば、一度はその名前を耳にしたことがあるだろう名店です。
土日は家族連れでにぎわう同店。取材時は平日でしたが、お昼ごろになると続々とお客様が来店されていました。
店主は姫路の名店、巻き寿司専門店の『茶々』で長年板前を勤め上げた後、同店をオープン。『茶々』での経験から、自らの店でも、名物になるような巻き寿司を考案したそうです。
カウンターに並ぶのは巨大な海鮮のネタに加え、自慢の巻きずしや箱寿司など様々。得意先の魚屋から、吟味された魚を毎日仕入れ、それにあったメニューを提供するそう。カウンターに並べられた巻きずしのビジュアルが素敵でついうっとり見とれてしまいました。
数あるメニューの中から今回セレクトしたのは『福久ランチ』。自慢のお寿司から刺身、小鉢、天婦羅まで付いた大変豪華な御膳です。
まず目を引いたのは黄金のお皿に盛られた「刺身3種盛り合わせ」。肉厚に切られた刺身は大変豪華。この日はブリ・サーモン・鯛でしたが、どれも脂が乗っていて、脂のまろやかさが口いっぱいに広がります。このお刺身だけでも本当に幸せ~。ですが、豪華なお料理はまだまだ続きます。
アツアツサクサクの天婦羅は自家製天つゆにつけて頂きます!カリッとした天婦羅は衣が薄くぷりぷりの海老の食感に自然と笑みがこぼれました。
小鉢も充実しており、板前の丁寧な調理で仕上げられた料理は一つひとつ際立っています。しし肉のしぐれ煮は生姜がきいた甘すぎない味わいでバランスも良く臭みもありません。
個人的にこれ!と思ったのは、シンプルな「もずく酢」。「普通のもずくだよ」と福林さんは言われていましたが、かなりさわやかでフルーティーな三杯酢とそこに生姜のアクセントが加わり、食べ終わった後、もう少し食べたかったなぁと思わせてくれます。
そしてついに出ました!同店自慢の「福久巻き」。かんぴょう・椎茸・焼き穴子に胡瓜、そして厚焼き玉子。かなり大きな巻きずしをついつい口いっ~ぱいほおばりました!その甘酸っぱいシャリと具の組み合わに幸せを噛みしめます。
取材中、「良かったらもれも食べてみて!」と出して頂いたのが「福久鉄火」と呼ばれる大きなトロ鉄火。焼き穴子の頭と醤油を煮詰めて作った”煮詰め醤油”と清涼感のあるわさび、香り高い明石海苔、酢飯のコンビネーションは絶品!以前からずっと食べたいと思っていたトロ鉄火を頂けるなんて思いもせず、心の中で小躍りしてしまいました♪
店内のお席は中広間に掘りごたつ式の席が20席、4人で入れる個室が6部屋。
25名で利用出来る大広間が2部屋があり、お子様連れのファミリーから大人数の宴会まで対応可能です。
取材のインタビューには所々恥ずかしそうにしながらも、カウンターに立つと黙々と寿司を握り続ける店主のその姿に、職人としての気迫を感じました。
場所
和ごころ 福久
(たつの市新宮町井野原699)
営業時間
火曜~土曜日
11:30~14:00、17:30~22:00
日曜日
11:30~14:00、17:30~21:30
定休日
月曜日
駐車場
25台