日本市場がプラダ・グループの好業績を牽引 第3四半期の売上高が5000億円を突破
「プラダ(PRADA)」や「ミュウ ミュウ(miu miu)」などを展開するイタリアのプラダ・グループ(PRADA GROUP)は10月30日、2024年12月期の第3四半期(1月1日~9月30日)の累計決算を発表した。売上高は34億2500万ユーロ(前年同期比18%増、約5651億円*)と大幅な増収だった。主力ブランドの「プラダ」の売上高は前期比4%増、「ミュウ ミュウ」は同97%増と好調を維持した。
地域ごとでは、日本は前年同期比で53%増の4億6600万ユーロ(約768億円)と力強い成長が続いている。国内消費が堅調なことに加えて、インバウンド消費が好業績を牽引している。日本を除くアジア太平洋地域は、中国での消費低迷が顕在化してきているにも関わらず、前期比12%増の11億3900万ユーロ(約1879億円)と2桁の伸びだった。
欧州は国内消費と観光客消費に支えられ、前期比18%増となる10億8900万ユーロ(約1797億円)だった。米国も前期比8%増と成長しており、5億7600万ユーロ(約950億円)だった。中東も前期比24%増の1億5400万ユーロ(約254億円)と高成長を維持しており、第3四半期の累計決算は全ての地域で増収を達成している。
プラダ・グループの会長兼業務執行役員のパトリッツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)は、「厳しい環境で事業を展開しているが、それでもブランドにチャンスがあると捉えており、戦略的な投資計画に引き続き注力していく」とコメントしている。
*1ユーロ=165円換算(11月1日時点)