怪獣と子どもが「福はうち」 忠暘院別院で節分会
三保町にある忠暘院(ちゅうよういん)(松尾哲義住職)の別院集悠庵で2月3日、節分会が行われ、怪獣に扮したレスラーらによる「怪獣プロレス」のメンバーたちが登場し、地域の子どもたちとの交流を深めた。
仕事と子育ての両立支援として2019年から、放課後に子どもたちが安心して過ごせる居場所を提供する寺子屋活動を継続している同院。松尾住職によると、同院の檀家の縁がきっかけで、今回初めて、怪獣プロレスとの交流が実現したという。
同院によると、当日は子どもたちと保護者ら約40人が来場。怪獣が「福はうち」の掛け声で子どもたちに福豆をまいた後、今度は豆を拾った子どもが怪獣に豆を投げ返した。互いに豆を投げることで、相手を元気付け合った両者。その後、この様子を外からのぞいていた鬼を見付け、「鬼はそと」の掛け声で追い払うも、鬼が改心した様子を見て、仲間に加えて仲良くなる、というストーリーが展開された。
松尾住職は「時代に合わせる形で伝統文化をつないでいきたいという思いを一層強くした。鬼が改心すれば仲間として迎えることで、子どもたちは他者への寛容を学んでくれたと思う」とした。