免疫力を向上させるためにきのこを食べて善玉菌を増やそう!
野村邦丸がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・毎週月曜から木曜9時~13時)内で火曜日の11時半ごろから放送されている「ホクトpresents きのこで菌活~カモン健康!」。きのこを食べて身体の内側から「健康」になる方法について、「日頃の生活の中で気になる健康」をテーマに、毎週、その道の専門家に話を聴く。
今週は、メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長の知久正明先生に「免疫力アップ」というテーマで話を伺った。
自律神経が乱れると、体調を崩してしまうことも多いが、では自律神経を乱さないために重要なことは何なのか。適度な運動。身体を温める。適度な睡眠。バランスの良い食事。そういった規則正しい生活によって腸内環境を整えることで自律神経は保たれるそう。
では、腸内環境を整えたいときに意識して摂るべき食材は何なのか。
邦丸「腸内環境を整えたり、あるいは免疫力を高めたい。この時に意識して摂りたい食材についてはどうですか?」
知久「食材で1番大切なのは、まずは腸内を弱酸性に保つことが重要なんです。弱酸性に保つことによって、よく言われる悪玉菌の増殖をおさえることができるんです。それには短鎖脂肪酸を多く含む食べ物を取ることが非常に重要です。そこで注目したい食材がきのこなんです。きのこを食べるとお腹の中では腸内細菌がきのこの食物繊維を利用して、短鎖脂肪酸を作ることがわかっております。腸内の短鎖脂肪酸が増えることによって、乳酸菌とかビフィズス菌の栄養素になるので、それが腸を整えて腸の中にある免疫機能が向上することが報告されております」
邦丸「食物繊維を豊富に食べましょうということを聞きますけども、たとえば食物繊維が腸の中に届いた時にはどんないいことがありますか?」
知久「そうですね。食物繊維は皆さんがよく便通に良いとかっていうことだけ思ってるんですけど、実は食物繊維の1番重要な役割は腸内細菌、先ほど言ったビフィズス菌とか乳酸菌のえさになること。えさがたくさんあると善玉菌を整えることができて、どんどん増えることによって免疫力が上がります。たとえばきのこ類は食物繊維が非常に豊富に含まれている食物ですので、非常に重要なんです。食物繊維の1つで免疫細胞を活性化させる働きがある物質があるんです。それが「βグルカン」。きのこにはこれがたくさん含まれているんです。きのこ以外に含まれている食材としては、大麦とか海藻とか、そういったのも含まれておりますが、しいたけとか舞茸などのきのこには特に多くこの「βグルカン」を含んでおります。ですので、きのこを毎日の食卓に積極的に取り入れていただくことは、この時期の皆さんの体調不良を予防する対策に非常に役立つと言えるんじゃないかなと思います」
邦丸「食事で腸内環境を整えることで、自律神経の乱れをおさえたり免疫力をアップすることで、健康維持が期待できるというわけですね」