HKT48[ニューイヤーだよ!六本木アイドルフェスティバル ライブレポート]ファンとの空間を存分に楽しんだ躍動感あふれるステージ「世界中に届くくらいのエネルギーを生み出したいと思います!」
<ニューイヤーだよ!六本木アイドルフェスティバル>が、2024年1月6日(土)にEX THEATER ROPPONGIにて開催された。同イベントは、毎年夏に行なわれているアイドルイベント<六本木アイドルフェスティバル>の番外編。2023年1月に誕生し、好評につき今年も実施されることとなった。今回は、全25組の個性豊かなアイドルが登場し、楽しく、華やかなパフォーマンスで新年の六本木を彩った。本記事では、当日券も完売となり、満員の会場で熱狂を生んだHKT48のライブレポートをお届けしよう。
取材&文:赤木一之
撮影:河邉有実莉
OVERTUREで登場すると三角形のフォーメーションにつき、HKT48にとって新年1発目のライブは「早送りカレンダー」からスタートした。石橋颯が“みなさん新年明けましておめでとうございますー! みなさんの声を聞かせてくださーい!”と元気いっぱいに挨拶。サビの《Wo-》では最後列から地頭江音々が手を振りながら飛び跳ね、会場全体をしっかり煽る。
横一列の並びから「12秒」へ突入。イントロに合わせて、ファンと一緒になって“よっ!”“よっ!”と連呼し、ソロパートではメンバーの名前が叫ばれる。最後は豊永阿紀が大声で“よっ!”と合図し、メンバー全員で“12秒のキス顔”をお見舞いすると歓声と拍手が沸き起こった。
そのまま豊永はMCで、 “HKT48はライブ初め。ファンの方も現場初めの方も多いんじゃないかなと思います。そして、ここに集まっているアイドルファンのみなさんは、きっと精鋭たちだと思いますので、みなさんと今日は熱い1日を過ごせたらと思います。2024年のスタート、この六本木から日本中に、そして世界中に届くくらいのエネルギーを生み出したいと思います!”とコメント。そして、“<六本木アイドルフェスティバル>! 盛り上がっていくぞー!”と気合を入れて「初恋バタフライ」へ。イントロが流れると、メンバー数人はもしかしたら辰年ということで龍の手のようなピースサイン(松岡はなは格闘技の構え)からバタフライポーズを決めると、伊藤優絵瑠が“よっしゃいくぞー!”と盛り上げ、センターで堂々のパフォーマンス。続く、最上奈那華のソロ曲「悲しみの浄化装置」では、最上本人の安定感のある歌唱力に加え、梁瀬鈴雅もダイナミックなダンスで存在感を示した。
続けて、AKB48の恋愛ソング「スコールの間に」、同じくAKB48の「気になる転校生」を披露する。MCを挟んで、昨年12月にリリースした石橋と竹本くるみがWセンターを務める最新曲「バケツを被れ!」ではミニバケツを手に持ち、軽やかに踊っていく。歌詞に《どんな効果があるのか知らん!》と綴られていることもあり、初見だと戸惑いを隠せないが、観ているうちにバケツがミュージカルなどに出てくるシルクハットのように見えてくるから不思議だ。足の動きも可愛らしい。
MCでは、松岡が“みなさん声出せますかっ!”と何度も大きな声で煽り、“HKT48ってー?”と問いかけ、「最高かよ」をみんなでタイトルコール。歌詞にMIXやコールが盛り込まれており、ファンと一体となって熱気を上げていく。衣装のフードや髪の毛を振り乱しながら踊るメンバーたち。特にツインテールの渋井美奈の動きは運動神経のよさが伺える。
歌い終わると、竹本が“以上!……”と、間違えて締めの挨拶をしようとしたところで、すかさず松岡と地頭江がフォロー。“みーーーんなにあげたい?”と観客に呼びかけ、“メロンジュース!”でスタート。松岡はやっちゃったという顔で、竹本は“ごめんなさーーーーい!”と謝った。
客席はサイリウムの光でグリーン一色に変化。サビの頭を振る動きは、小柄ながら激しくブンブン回す江口心々華の姿が目立つ。ラストは、ファンと一緒に“メロンジュース!”をコールし、全9曲を歌い切った。
最後に地頭江が “年が明けてから心が苦しくなるような出来事が立て続けに起こったんですけれども、私たちも自分たちにできることを見つけて、微力ながらアイドルとして1人でも多くの方を笑顔にできるようにこれからも頑張っていきたいと思います! これから前を向いて一緒に頑張っていきましょう!”とエールを届ける。その言葉に会場からは温かい拍手が送られた。
HKT48<ニューイヤーだよ!六本木アイドルフェスティバル>
2024年1月6日(土)
EX THEATER ROPPONGI
OVERTURE
早送りカレンダー
12秒
MC
初恋バタフライ
悲しみの浄化装置
スコールの間に
気になる転校生
MC
バケツを被れ!
MC
最高かよ
メロンジュース