六甲の澄み切った空気を独り占め♡『百合珈琲 六甲山』でとろり至極のコーヒーをいただく 神戸市
宝塚市で長らく愛されてきた『百合珈琲』がこのたび六甲の山間に新店舗をオープン。上質なコーヒーはもちろんのこと、六甲の澄んだ空気と美しい景観を独り占めできる空間を楽しんできました。
店は六甲ケーブル六甲山上駅(神戸市灘区)から歩いてすぐ。道なりに進み「カーブNo.406」と書かれた看板を曲がったところにあります。
ここはもともと、会社の保養所として使用されていた古くて立派な建物。長らく使用されていませんでしたが、美しい景観を楽しめるカフェとして生まれ変わりました。
店主が「素敵で最高!」と笑顔を浮かべる店内は、神戸の建築士がデザイン。壁や天井など風情を感じられるポイントは出来るだけそのままに、並ぶ家具も元々あったものをリペアして使用しているそう。
特にカウンターの窓からのぞむ景色は説明の要らない美しさ。視界を遮るものがなく、この贅沢な場所がカフェとして生まれ変わったことに感謝したい気持ちになりますね。
店では旬の野菜を使ったランチも数量限定で提供されているほか、カフェメニューを楽しめます。
コーヒーは本店同様、土鍋に漬け込んで布でこす「浸漬法」という抽出方法で淹れたもの。コーヒーオイルのねっとりとした甘みが出て、とろっとした味わいが楽しめるのだとか。その味は「馥郁(ふくいく)とした一杯」とのことですが、一体どういうこと?
いただくと口当たりのまろやかさに驚き。とろっと口の中に広がるコーヒーは香り高くゆっくりと広がっていきます。
初めて知ったのですが「馥郁(ふくいく)」とは“芳醇な香りが広がっていくさま”を表す言葉だそう。以来、私の心にはその言葉とこの味わいが結びついて刻み込まれることになりました。
さらにこの日は14時より数量限定で販売しているパフェも実食。旬のフルーツや野菜を使ったものが時期ごとに提供されており、この日は「苺とあんこのパフェ」をいただきました。
いちごがたくさん入っており、アイスやミルクソース、あんこと絡めながら食べ進めると和と洋両方の雰囲気を楽しめます。一番下に入ったコーヒーゼリーも相性抜群で、さっぱりした甘さを堪能できるパフェとなっていました。
「本店は“街の縁側のような場所でありたい”という思いがありましたが、ここは名実ともに“森の縁側”だと思っています。コーヒーの香りとこの澄んだ空気によってダブルで癒される空間になれたら」とのこと。
美しい新緑と鳥の声、コーヒーの香りで思わず深呼吸したくなること間違いなし!贅沢な時間と空間を思う存分楽しんでいてはいかがでしょうか。
場所
百合珈琲 六甲山
(神戸市灘区六甲山町西谷山1878-43 スズネヒュッテ)
営業時間
11:00~17:00
定休日
水曜日、木曜日
オープン
2025年4月12日(土)