真鶴町 水道料金改正案を延期 「時間かけて説明必要」
真鶴町は2月19日、町議会3月定例会に提出を予定していた水道料金を値上げする条例改正案について、提出を延期すると、議会全員協議会で明らかにした。
町は当初、老朽化した水道管の更新費用を確保し、水道事業の経営健全化を図る狙いとして、基本料金を最大29%値下げする一方で、使用量に応じた従量料金を値上げする改正案の提出を予定していた。しかし、町民や議員から「別荘を所有している人が得をする」「水道料金が減る人はどの程度いるのか」などの意見が寄せられていた。改正案の延期を決めた町は「もう少し時間をかけて丁寧な説明が必要と判断した」と説明している。
しかし、現行料金のままでは水道事業の赤字が続くため、基本料金を一律20%引き上げる改正案を、町議会3月定例会で提出する方針を示した。基本料金の引き上げ分には、国からの「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用し、町民の負担額を解消するという。
町は、延期となった改正案について、町民への説明などを進めたうえで内容を見直し、今秋に予定される町議選後に議案を再提出し、2026年度からの適用を目指していく。