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旧川崎球場 照明塔伝える碑完成 富士見公園に 「10・19」に一般公開

タウンニュース

照明塔碑の前で記念撮影に納まる野球ファン

川崎市市制100周年を記念した花と緑の祭典「全国都市緑化かわさきフェア」の開幕にあわせて10月19日にリニューアルオープンした富士見公園に、富士通スタジアム川崎の前身・川崎球場から使用されていた照明塔のモニュメントが設置された。公園事務所「パークセンター」には、旧事務所にあったギャラリーを継承した展示スペースも開設。川崎球場の歴史を伝える拠点として、新たに始動した。

オープン初日が1988年にプロ野球・ロッテオリオンズと近鉄バファローズが同球場で死闘を演じた日「10・19」と重なり、同公園の羽田剛マネージャーは「歴史の因縁を感じます」と語る。

開設された照明塔モニュメントは、川崎球場時代の1954年に建てられ、2023年に取り壊された照明塔を記憶に残そうと、同スタジアムに隣接するかわQホール近くに整備。照明塔があった基礎の一部を保存し、部材の一部を使ってつくられた。歴史を伝えるサインも設けられ、球場の歩みや照明塔の役割などが写真とともに紹介。取り付けられた二次元コードにアクセスすると、取り壊される前の照明塔の動画を見ることができる。

一方、パークセンター内の展示スペースには10・19の死闘を繰り広げたロッテオリオンズと近鉄バファローズのユニホームのほか、張本勲選手が3千本安打、王貞治選手が700号ホームランを同球場で達成記念のプレートが飾られている。ケースには10月17日まで使用されていた富士見通りの信号表示「川崎球場」の看板も置かれた。公開されているのはギャラリーにあったアイテムの一部で今後は様々な企画や催しなどを通じて紹介していきたいとしている。

10月19日になると同スタジアムには、毎年全国各地のプロ野球ファンが「巡礼」と称して訪れ、スタジアムもちょっとしたイベントを開催している。オープン初日のこの日は同スタジアム前支配人で、川崎球場の歴史発掘に力を尽くした田中育郎さんが参加。パークセンターのある場所は川崎球場時代はチケット販売所だったといったガイドを集まったファンに行った。富士通スタジアムの野球イベントに参加経験のある女性は「モニュメントは照明塔の大きさを近くで感じることができた」と笑顔を見せた。

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