【デカい安いウマい】サイズと形がバグってるラ・ムーの『フランスパン(105円)』と『ロシアパン(198円)』が普通にウマくて物価もバグる!!!
私がフランスパンを食べるためだけに時おりフランスとスペインを訪れている件については、以前の記事をご参照いただくなどすればお分かりいただけると思う。食べるため “だけ” は若干盛ったが、とにかくフランスパンには結構うるさい私なのである。
という前情報を盛り込んだうえで、今回は岡山発のディスカウント系スーパー『ラ・ムー』のフランスパンとロシアパンをご紹介したい。「フランスパンは分かるけど、ロシアパンって何!?」普通はそう思うじゃないですか?
が……さにあらず。ラ・ムーのフランスパンは、みんなの想像の遥か上をいくスケールなのである。詳しくお伝えしよう。
・「フランスパン」とは?
都内在住の私の生活圏内にはラ・ムーがないので、鳥取の実家へ帰省したら必ず行く。
そんなラ・ムーで前々から気になっていたのが……
『フランスパン』(税込105円)と……
『ロシアパン』(税込198円)だ。
フランスパン(ラ・ムー版)の近影はこう。狂気じみたそのサイズ感と価格からは、失礼ながらウマそうな気配が全く感じ取れず、私はこれまで手を出せずにいたのである。パンドラの箱……ついに開ける日がきた。
なお形に関して有識者目線で補足させていただくと、フランスパンには丸いタイプも多く存在している。我々日本人がフランスパンと聞いてイメージする細長いヤツ(バゲット)は、 “数あるフランスパンの中の1つ” 。よってラ・ムーのフランスパンが丸いからといって、フランスパンじゃないということは無いです。念のため。
・「ロシアパン」とは?
またロシアパンについては初見のため、ネットで調べた結果……正直よく分からなかった。
フランスのパンを総じて「フランスパン」と呼ぶように、ロシアのパンを総じて「ロシアパン」と呼ぶ……というのが説①。
②は「ロシアパンという名の日本独自の菓子パンがある」説。ただし日本のロシアパンには “かなり甘い” という特徴があるようで、ラ・ムーのロシアパンとは若干異なる気もしなくないような……? まぁ考えても真相は分からないので、さっさと食べてみよう。
なおラ・ムーのフランスパン(105円)は重量424グラム、982kcal。
に対してロシアパン(198円)は473グラム、1353kcal。この差は何なのか? そう思い原材料欄に目をやると、どうやらロシアパンにだけ砂糖と卵が使用されているようだ。コスパで選ぶなら圧倒的にフランスパン。味で選ぶなら……それを今からジャッジします!
・ナメててすいませんでした
テカテカとした表面にシワッとした手触りのフランスパン。
「ザクザク」という音とともに、シットリした感覚がナイフごしに伝わってくる。今のとこ「ちょっといいスーパーで売ってる天然酵母パン」みたいな雰囲気。
ん〜、イーストのいいにおい! 断面はどう見ても日本のパンだが、果たしてフランスパン要素は見つかるのだろうか?
この段階で「ウマいわけがない」と思い込んでいた私は、ラ・ムーで売ってたバター(税込321円)とラ・ムーで売ってたハム(税込170円)を用意していた。バターとハムさえあれば、ほとんどのパンは5倍増しにウマくなるから。
かくしてトーストし、バターを乗せたラ・ムーのフランスパンは……
全っ然ウマかった!!!
先ほど「天然酵母パンみたい」とお伝えしたが、味も天然酵母パンみたいである。もちろん「これまで食ったパンの中で一番ウマい」とかはないし、フランスパンか否か問題も相当微妙なところ。
しかしながら、このサイズで税抜き100円切りの高コスパを考慮すると、途端に “神パン” ポジに躍り出る。ラ・ムーのフランスパンは、つまりそういうモノなのだった。フランスパンだと思ってはいけない。 ”普通にうまいパン” だと思って買おう!
対するロシアパンは甘く、やわらかかった。個人的にはフランスパンのほうが好みだが、こっちも全然ウマい。スーパーでパンを買わない主義のウチの母も「十分イケるわね」と太鼓判を押していた。ただしロシアの気配は一切ないから注意な!
ハムの出番がないほど上質なパンだったので、残りは翌日のお弁当に。トーストしなくてもイケるとは大したものである。コスパ最強なラ・ムーのフランスパン&ロシアパン。名前の由来は一旦置いといて、見つけたら試してみてほしい。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.