【ウイスキー教養】日本酒づくりが盛んな地でウイスキーを育む琵琶湖蒸溜所
古くより日本酒造りが盛んにおこなわれてきた滋賀県高島市に2020年、滋賀県で2ヵ所目となるウイスキー蒸溜所、琵琶湖蒸溜所が誕生しました。日本酒づくりに長く使われてきた名水を活かし、小規模ながらも本格的なウイスキーづくりを行っています。今回は琵琶湖蒸溜所の総責任者を務める山田 均(やまだ ひとし)さんのご案内のもと、琵琶湖蒸溜所を見学させていただきました!
琵琶湖蒸溜所とは
琵琶湖蒸溜所は老舗の造り酒屋である川島酒造によって、2020年に設立されたウイスキー蒸溜所です。川島酒造は1865年創業の日本酒の蔵元で、2020年に京都でお茶の問屋をしている北川直樹氏によって引き継がれ、ウイスキーづくりを新たに開始し、琵琶湖蒸溜所が誕生しました。
ウイスキーづくりでのこだわり
1.仕込み水
琵琶湖蒸溜所では、比良山地から来ている伏流水を仕込み水に使用しています。琵琶湖まで、長い年月をかけ流れ出る中でろ過されることで、酒造りに適した水になるとのこと。さらに山田さんは、仕込み水の硬度や水質が、スコットランドのウイスキー名産地であるスペイサイド地区の水に近いことから、そこでつくられるウイスキーのような、華やかで甘口なウイスキーがここでもつくれるのではないかと期待してるそうです。
2.熟成
現在琵琶湖蒸溜所では様々な種類の樽を試している段階で、新樽や古樽を合わせ20種類ほどの樽を使用しています。琵琶湖蒸溜所でつくられた原酒以外にも、海外から輸入した原酒をミズナラやスギ、サクラといった樽に移し替えたピュアモルト(ブレンデッドモルト)ウイスキーを「BIWAKO DISTILLERY’S」シリーズとしてリリースしました。
滋賀県に現れた新星、琵琶湖蒸溜所の今後にご注目ください!