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【キシャメシ】ミシュラン割烹から派生した「出汁香る」一皿を味わう スープカレーUOYUKI

にいがた経済新聞

直近の注目記事をピックアップし、日曜日に再掲載します(編集部)

初回掲載日:2025年10月10日(再掲載:2025年10月19日)

燕市米納津、静かな住宅街の一角に佇む「UOYUKI SOUP CURRY &」(ウオユキ スープカレー アンド)。この店は、ミシュランガイドで一つ星を獲得した実力店「日本料理 魚幸(うおゆき)」の姉妹店である。

割烹がプロデュースしていることもあり、スープには「魚幸」で使われた質の高い魚のアラが用いられているとのこと。丁寧に取られた出汁をスープのベースに据え、和の技法とスパイスの調和を目指しているという。

平日の昼どき、店内に足を踏み入れると、太い梁を残した和の構えが印象的だ。蔵の名残を感じさせる落ち着いた佇まいの中、スパイスの香りがわずかに立ちのぼる。

メニューは基本的に「野菜」「チキン」「海老と白身魚」の3種。辛さは1〜5段階で調整できる。今回キシャは チキン(1,700円) をオーダー。注文後に丁寧に調理され、しばらくして運ばれてきた一皿からは湯気とスパイス、そして和の出汁の香りがふんわり漂う。

チキンは、皮が香ばしく焼かれ、身はしっとりと柔らかい。スープはさらりとした口当たりながら、魚介の奥深い味わいを帯びているという印象だ。スパイスの刺激はほどよく、後口には和風出汁の旨みがじんわり残る。

野菜の具は、季節によって変わるという。大きな舞茸、にんじん、かぼちゃ、さつまいも、ピーマンなどが彩り豊かに配置されており、口当たりもひとつひとつ丁寧な仕上がりだ。

具材とスープの絡み具合もよく、ご飯との相性も申し分ない。食べ進めるうちに、スパイスの余韻と出汁の余韻が交錯し、いつの間にか心地よい満足感が訪れる。

最後にひと言申し上げるなら、この店は「スープカレー」と銘打ちながら、その背後に和食の技と出汁文化を隠し持つ、いわば「割烹の変奏」である。寒さの増す季節、体を温め、舌を満足させる一皿を求めて足を運ぶ価値は、十分にある店だ。

(記者A)

【UOYUKI SOUP CURRY&】
新潟県燕市米納津3216
050-3551-0832
営業時間/11:00~16:00(L.O.15:30)
定休日/火曜、水曜不定休
※テイクアウトも可(受け取りは18:00まで)

【Google マップ】

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