ヒトサラ編集長の食ダイアリー~とっておきの旅と食のはなし~vol.3|台湾 その①
編集長・小西克博が最近気になったお店を、語り下ろし形式で紹介していく連載企画です。今回は日本を飛び出し、台湾へ。ハイエンドからストリートフードまで、“旅のおとも”にしたくなる情報が満載です。
今回ご紹介するお店〈台北~台南〉
年末に台湾へ行ってきました。目的はアンドレ・チャンさんという世界的に有名なシェフが引退するということで、彼の最後のディナーに出席するためでしたが、数日滞在できそうだったので、南のほうまで足を延ばし、懐かしい店と新しい店を訪問しました。
ハイエンドからストリートフードまで食べ歩いた記録です。参考になれば。
今回はまずエバー航空で台北松山空港に入り、新幹線で台南を目指します。台南に向かう前に時間があったので、台北駅の2階にある【點點心(DIM DIM SUM) 台北微風台北車站店】で軽くランチをしました。
駅ビルの2階はいいレストランが揃っています。いくつか特徴のあるお皿をいただきましたがライトな感じで食べやすくておいしい。
【點點心(DIM DIM SUM)】は香港発祥の飲茶専門店です。香港の繁盛店が台湾に来て、今では大阪にも進出しています。
新幹線で台北から台南へ
そして快適な新幹線で台南まで。ホテルにチェックインして夜の街を歩きます。台北では少し肌寒さを感じたのですが、ここは風が生暖かい。
まずは地元のエビ飯の有名店【集品蝦仁飯】(住所:台南市中西區海安路一段107號)で小吃(シャオチー)を。小吃とは店や屋台で食べる一品料理、ま、スナックみたいな感じでしょうか。小さな店ですが、すでに結構な行列です。中で座って食べるよと言えばテーブルに案内されました。
【集品蝦仁飯】はいわゆるエビ飯の有名店で、鰹だしでゆるく炊いた飯に小ぶりの赤エビが乗っているものです。飯はおかゆというよりリゾットといったほうがいいか、びみょーなゆるさが面白い食感で、トッピングのエビは増量可能です。たくあんが置いてあったのでそれといただきます。目玉焼きも気になったのでそれをトッピング。どこかノスタルジーを感じる味で、お代わりしたくなります。
が、次もあるのでさくっと一杯で、店を出て、とうもろこし屋台とビンロウ店などをひやかしてから【度小月 台南本舖老店】へ。
ここは坦仔麺(タンツーメン)発祥のお店です。坦仔麺とは辛くないスープ担々麺といったところで、中細のストレート麺に豚のそぼろ肉、エビ、にんにくが乗っています。お茶碗サイズで出されるので、台湾ビールで地瓜葉(サツマイモの葉)の炒め物や牡蠣の揚げ物などをいただいたあとのシメでいただきました。
坦仔麺発祥の本店らしく、麺は店の入り口近くでつくって出すところまでしっかり見せてくれます。優しい味わいで、ほっとします。日本のいわゆる台湾ラーメンはこの坦仔麺がベースになっているようです。
デザートはこれも地元の有名店【裕成水菓行】(住所:台南市中西區民生路一段122號)でいただきました。
マンゴーが有名なのですが、季節ではなかったので『綜合水果冰淇淋(フルーツミックスアイス)』をいただきました。かなりのボリュームです。
通りに面したテーブルでいただきます。元気なバイクの群れを眺めながら1日目は終了。