犬にNGな『室内の遊び』5選　飼い主が事故や怪我を招くタブー行為まで

3/4(火) 20:20配信

室内遊びで運動不足解消！でも怪我や事故に要注意

愛犬とのスキンシップの一環として、室内遊びを楽しむことも多いでしょう。おもちゃを使った遊びや嗅覚を使った遊び、簡単なコマンド指示のトレーニングなどを遊びに取り入れることで、絆もより深まりやすくなります。

しかし、室内で遊ぶ際は、愛犬が怪我をしたり事故を起こしたりしないよう注意が必要です。まずは安全に遊べるようにスペースを確保し、転倒したりぶつかったりしないように環境を整えましょう。

室内遊びで危険な行動をさせていると、足腰に負担がかかったり、骨折や脱臼の原因となったり、打撲などの怪我を負ってしまうこともあります。ここでは犬にNGな室内の遊びを紹介するので、室内遊びするときは気をつけましょう。

部屋の中で駆け回らせているという方もいると思います。小型犬であればボールを使って運動不足解消にもなるでしょう。

しかし、フローリングの上を猛ダッシュさせてしまうと、滑りやすいために転倒して怪我を負ったり、転倒せずとも足腰に負担がかかってしまいます。

なるべくフローリングの上を直接走らせるのではなく、マットなどを敷いて遊ばせると安全に楽しむことができるでしょう。

ものがたくさん置かれている環境で遊ばせてしまうと、遊びに夢中になっている最中に体がぶつかり、打撲や骨折などの危険性が懸念されます。

また、小さなものが辺りに散乱していると、誤って飲み込んでしまう恐れもあるので、遊ぶ前に必ずスペースを作り、ものを片付けておきましょう。

ティッシュや口にすっぽり入るサイズのおもちゃなど、誤飲につながりそうなもので遊ぶことも避けてください。夢中になって遊んでいると、うっかり飲み込んでしまい、喉を詰まらせてしまう恐れがあります。

実際、室内遊びでは転倒による骨折・脱臼や誤飲事故が多発しています。元々小さなものでなくとも、赤ちゃん用のおもちゃなどは壊れやすいので、遊ばせていると壊れた破片が口に入り、誤飲につながる恐れがあるので注意してください。

階段の近くで遊ばせていると、うっかり足を滑らせて転落する恐れがあるので注意してください。階段を転げ落ちてしまうと、骨折や脱臼、打撲など、大きな怪我につながる恐れがあります。

また、何度も階段を昇り降りさせることも足腰を痛める原因になるので避けましょう。特に子犬や老犬、小型犬は足や関節に負担がかかりやすいので、段差のある場所で遊ばせることは控えてください。

長時間、休みなく遊ばせていると、思った以上に体力を消耗し、体調不良になる恐れがあります。また、興奮状態が長く続くと我を忘れてしまい、転倒や誤飲などの事故につながるリスクも高まります。

室内で遊ばせるときも、必ず定期的に休憩を入れて、一旦クールダウンさせるようにしましょう。その際、飼い主が「お座り」などのコマンド指示で落ち着かせる方法を取ると、屋外などのどのような状況でもコマンド指示に従えるようになります。

いかがでしたか。室内遊びをするときは、愛犬が安全に楽しめるような環境を整えてから始めましょう。まずはスペースを作り、衝撃が和らぐようにマットを敷き、時々休憩を取らせながら遊ぶことを心がけてください。

(獣医師監修：寺脇寛子)

記事へのご意見最終更新: 3/4(火) 20:20