駿府城のお噺し
2025年3月30日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」。今日は、駿府城のお噺しです。
語り:春風亭昇太
大御所時代の慶長期に徳川家康が築いた駿府城には三重の堀に囲まれた本丸の中に城主が住む御殿や天守がありました。
寛永12年(1635年)の火災で天守は焼失し、明治時代には天守台の大部分が崩されて埋められました。
現在は駿府城公園として、桜の名所にもなっている駿府城跡。
東御門・巽櫓や坤櫓が復元され、発掘された遺構によって天守や天守台の姿をうかがい知ることが出来ます。
天下人にふさわしい唯一無二の城であったといわれる駿府城。
その天守の復元を望む声はありましたが、正確な資料がなく遺跡保護との両立ができないことなどから実現には至っていませんでした。
2027年度に天守台跡の野外展示が整備されることになり、それにあわせた公開を目指して進められているのが現代のデジタル技術を使って天守を蘇らせる計画です。
残された資料をもとに、7階建てだったと伝わる天守を再現したVRや天守台の遺跡とともに天守を見ることができるARが制作されようとしています。
この計画のために多くの市民や企業から寄附が寄せられました。
城郭の大名庭園を思わせる紅葉山庭園の整備が充実し、史跡としてますます楽しめる場所になっていく駿府城公園。
天下人、徳川家康が築いた天守の登場に期待が膨らみます。
静岡市歴史めぐりまち噺し、今日のお噺しはこれにて。 <!-- tag:家康公,駿府城周辺,城/area:静岡市葵区 -->