清泉女学院高校、2年連続Nコン 狙うは創部初の金賞
清泉女学院高等学校の音楽部が、9月の第91回NHK全国学校音楽コンクール(Nコン)関東甲信越ブロックで金賞を獲得し、10月12日(土)に都内で行われる全国大会に2年連続で出場する。ほとんどの学校が3年生主体で構成する中、同校は1・2年生29人で出場。高2世代は中学2年から4年連続のNコン出場で、悲願の初金賞を狙う。
伸びやかで張りのある高音に、言葉がはっきり聞き取れる低音パート。発声技術に加えて、透明感と温かみを兼ね備えた伝統の「清泉サウンド」は、今年も健在だ。
中高一貫の同校は、ほとんどの生徒が中学から音楽部に在籍。高2世代は新型コロナで中止の中学1年時を除き、4年連続でNコン全国大会の舞台に立つ。小学生の時にもNコン出場の経験を持つ栗原光莉さん(2年)は、「清泉で歌詞の意味や思いなど表現力が身についた」と成長を実感。西川知花さん(同)も、「夏の県大会から本番までが毎年早いので、最後の今年は悔いのないように」と意気込む。
同校の強みは、5年間で培った部員同士の仲の良さ。中学3年の時にぶつかりあったことがきっかけで本音を言い合えるようになり、絆を深めてきた。部長の奥園結帆さん(同)は、「最後のNコンは楽しむことを大切に、一番良い合唱で金賞を取りたい」と話す。
全日本には中高出場
10月26日(土)・27日(日)に行われる第77回全日本合唱コンクールには、同校から中学・高校部門がそろって出場する。昨年の同大会では、最高賞の文部科学大臣賞を中・高で同時に受賞し、同校初の快挙を達成した。
中学部門では、Nコンの関東大会で銅賞だった悔しさを晴らし、同大会での金賞獲得を目指す。部長の槙野慈子さん(3年)は「練習の成果を出し切って、感謝の気持ちを込めて挑みたい」、古垣玲奈さん(同)も「最上級生が7人と少ないので、後輩たちを引っ張りたい」と意気込む。