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「遠い国の話ではなく、案外身近な難民の話」講演や音楽ライブで多文化共生をわかりやすく 四日市市文化会館でイベント

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ストリートチルドレンと宮澤哲さん(中央)=2006年、東ティモール民主共和国の首都ディリ(提供写真)

 「多文化共生のまちづくり~世界と日本の難民について~」が2月16日、三重県四日市市の市文化会館第4ホールで開かれる。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の駐日事務所法務部首席法務アソシエイト宮澤哲さんによる世界の難民情勢や多文化共生についての講演、アンデスの音楽ライブ、難民や四日市の外国人市民について学べるパネル展などがあり、多様な背景を持つ人々と共につくる社会について考えてもらう。

 市主催で、日本にいる外国人のための通訳、情報提供、文化振興、生活や教育の支援などをしているNPO法人ハートピア三重が企画した。多文化共生に興味を持ち、理解を深めてもらおうと、これまでにも絵画展や映画上映会などを開催してきた。

 四日市市に住む外国人の割合は、日本の人口に占める割合より高い。2024年12月末時点で1万2856人の外国人市民が暮らしており、その19.4%がブラジル国籍だが、近年ではベトナムからの技能実習生やネパールからの留学生の増加が著しいという。

 日本で暮らす外国人の中には、難民という背景を持つ人もいる。NGO スタッフとしてマケドニアのコソボ国境で活動した経歴や、2002年に独立した東ティモールに赴任した経験を持つ宮澤さんが、遠い国の話ではなく、案外身近な難民についての話や、海外での経験に基づいた話をわかりやすく伝えてくれる。

 開催に向けて、ハートピア三重の佐野愛さんは「未来を担う小中高生から大人世代まで、幅広い年代に参加してほしい。自分自身の視野を広げる貴重な機会になると思う」と話す。四日市市多文化共生推進室の担当者は「音楽ライブは、2年前のイベントでも大好評でした。思わず踊りだしたくなるラテンアメリカのリズムで文化交流を楽しんでほしい」と呼びかけている。

【写真・2023年に開いたイベントでの音楽ライブの様子=ハートピア三重提供】

 宮澤さんの講演は午後1時30分から、ペルー出身の日系3世で伊賀市在住の村井フェルナンドさんと、鈴鹿市で「リズムあそび教室」を主宰する音の配達人むろさんによる音楽ライブは、同3時半から。入場無料。

 当日の様子は、ハートピア三重のインスタグラム(https://www.instagram.com/heartpiermie/)で配信予定。問い合わせは、担当の佐野さん(090・4325・3349)へ。

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