愛猫があなたをじっ…『アイコンタクト』を取るときの意味3選 見つめ返してもいいの?
愛猫がアイコンタクトを取るときの3つの意味
猫は基本的に目が合うと、すぐに視線を背けようとしますが、ふと気づいたときに、猫の方からじっと見ていることもあります。
愛猫が見つめてくるには、大きく分けて3つの意味があります。
1.信頼と愛着の表現
愛猫が足元や隣に座って、こちらを見あげていることがあります。多くの飼い主さんが、「なぁに?」「どうしたの?」と声をかけることでしょう。このときの愛猫に敵意がないことは、飼い主さんにはおわかりですね。
これは信頼している相手に対して、甘えるような親密な気持ちを持っている表れです。そのときに、猫が目を細めたり、ゆっくりとまばたきしたりするのは、微笑んでいるようなイメージです。猫のまばたきは、呼びかけたときなどに、よく見られますね。
猫が見つめる行動には特別な目的はありませんが、そこには飼い主への信頼や愛着が込められているのです。頻繁なアイコンタクトは、飼い主との良好な関係の証拠といえるでしょう。
2.要求や注目を引きたい
猫のアイコンタクトには、明確な目的があることもあります。猫が自分の欲求を伝えたり、注目を引いたりするためです。猫の性格によってはニャーンと鳴くかわりに、アツイ視線でコミュニケーションを取ろうとするのです。
これは猫が飼い主さんに対して、強い信頼があることが前提です。食事の時間が近いときや、遊んで欲しいとき、あるいは何か不快なことがある場合などに見られるでしょう。
もしかしたら、まっすぐに見つめるだけでなく、前足でちょんちょんと触ることもありそう。このケースでは「自分の気持ちを理解してくれるはず」という猫の期待も込められています。飼い主としては、愛猫の希望を先読みして期待に応えてあげられたら満点ですね。
3.観察の対象として見る
猫が飼い主を見つめてくる理由のなかには、警戒心が原点となる理由もあります。それは「観察」です。たとえば、飼い主からいつもと違う雰囲気を感じたときに、猫は生活環境内の異常事態ではないかと考え、状況を把握しようと観察するのです。
たとえば、普段はあまり着ないような服装でおでかけするときや、スマホから音楽を流して、いつもはしない動き(エクササイズやヨガなど)をしているときには、猫の視線を感じたことがある人もいるのでは?
映画を見て泣いていると、猫がまじまじと見つめてくるということもあるかもしれません。
猫がすこし上目遣いで目を合わせる場合は、警戒している可能性があります。優しく声をかけて、猫が安心できるようにつとめましょう。
愛猫のアイコンタクトへのベストな対応
猫が見つめてきても敵意ではないのなら、同じように見つめ返してもよいのでしょうか?
もちろん、愛猫が見つめてくる背景には、大好きな飼い主さんとの間に良い関係があるからです。一方で、猫は本能的に長い時間、見られることを「威圧」や「挑発」と感じる場合もあります。
見つめ返しても良い場合
目がトロンとして眠そうなときやリラックスしているときに、猫が見つめてくるのは友好的な気持ちで見ていることがほとんどです。猫の目を凝視しなければ、見つめ返しても大丈夫です。
このときに猫は友好のサインとして、ゆっくりとまばたきをすることがあります。同じようにゆっくりと瞬きを返すと、猫との信頼関係をさらに深められるかもしれません。
注意が必要な場合
鼻息荒く興奮しているか、かたくなって緊張している場合には、視線を外してすこしでも猫が落ちつく状況をつくりましょう。
猫の耳が後ろに倒れていたり、尻尾を振ったりしているのは、警戒や不満があるときの表現です。無理に視線を合わせるとイライラさせてしまうので、気持ちが収まるまでそっとしておきましょう。
まとめ
猫のアイコンタクトには、信頼や要求、観察といった意味があることがわかりました。状況によって、意味は異なりますが、よく考えて見れば私たち人間が相手の顔をじっと見つめるときの意味とあまり違いはないようです。
ある研究では、猫同士では直視すると威嚇の意味があるのに対し、人間相手では、そっぽ向いている人よりも、自分のことを直視している相手に対してエサを要求するという研究結果も出ています。
猫を見つめ返すときには、猫の表情や耳の動きなどから気持ちを読み取り、もし必要であれば、そっとしておくことも飼い主からの愛情表現になりそうです。猫とのアイコンタクトも、猫の表情を上手に読み取って、意思疎通の手段として大切にしていきましょう。