大分トリニータ 「無失点へのこだわり」がプレーに根付く、4月決戦のキープレーヤー藤原優大 【大分県】
大分トリニータはRB大宮アルディージャ戦を皮切りに、上位陣との連戦が続くタフな日程に突入する。開幕から7試合を終えて2勝4分1敗という結果に甘んじながらも、4失点というリーグ2番目の少なさを誇る堅守が光る。その守備を支えているのがセンターバックの藤原優大である。
ここまで全試合にフル出場。藤原はチームが掲げる「ミドルゾーンでの守備」による堅守速攻スタイルを忠実に体現してきた。インターセプトの読み、カバーリング、ポジショニングの判断。そのすべてにおいて抜群の安定感を見せており、「無失点へのこだわり」はプレーに深く根付いている。
前線に強力なアタッカーを擁する大宮に対しても、藤原は一歩も引かない。FW杉本健勇とのマッチアップも予想される。藤原はその動き出しとポストプレーを警戒しつつ、積極的なラインコントロールとプレッシング(ボールを保持している相手に対してプレッシャーをかけ、ボールを奪い取る戦術)で封じ込める構えだ。
大宮戦に向けて調整する藤原優大(右)
ただ、堅守の代償として攻撃面に課題が残るのも事実。藤原自身も「引き分けが多いのは得点力の問題」と分析しつつ、「試合には必ず1、2回はチャンスが来る。それをものにする集中力と割り切りが必要」と語る。守備に人数をかけながらも、限られた好機で勝負を決め切る意識が求められている。
藤原は攻撃への起点としても高い意識を持っている。自陣からのビルドアップでは、サイドの使った展開や、中盤との連動によるポジション調整を重視。特に試合中のスライド連係や数的優位を生む動きの共有には余念がない。練習後も仲間と話し込み、守備時の判断や前節の反省点を細かく修正している。
「全試合に出たい」。その強い意志の裏には、試合を通して成長したいという純粋な情熱がある。昨季から成し遂げていない3連勝に向けて、今回の大宮戦は大きな一歩となる。仲間への信頼と自らが守備の柱であるという誇りを胸に、勝利への設計図を描く。堅実さと冷静さを武器にした藤原が、4月の激戦を乗り越えるためのキープレーヤーになる。
全試合で無失点を目指している
(柚野真也)