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クラインガルテン利用者の週末を拝見!東京⇔長野の二拠点生活【長野県立科町】

田舎暮らしの本

クラインガルテン利用者の週末を拝見!東京⇔長野の二拠点生活【長野県立科町】

浅間山を望む眺望に一目ぼれして長野県立科町の「立科町クラインガルテン」に応募した山中さん夫妻。初心者から始めて4年目の現在は、年間で15種類ほどの作物を育てるお2人に、その魅力を伺った。

※2025年1月号に掲載したものに一部加筆・変更しています。
※情報は2024年11月時点のものです。

山中芳夫さん、けい子さん
東京都江東区在住。2021年2月に立科町クラインガルテンの抽選に申し込み、4月より利用。芳夫さんは昨年退職して、現在は7割ほど立科町に滞在。冬はスキーを楽しむ。けい子さんは月1〜2回、3泊〜4泊ほど滞在している。

 

長野県 立科町(たてしなまち)
立科町クラインガルテン
年間使用料金:30万円
菜園面積:約100㎡
ラウベ施設床面積:約40㎡
初期費用等:0円
総区画数:数滞在型全15棟
利用期間:4月〜翌年3月
更新:1年(最長5年まで)
交通アクセス:中部横断自動車道佐久南ICより車で約30分
問い合わせ先:産業振興課農林係 ☎0267-88-8408

レンタル農機具もあるから、野菜栽培が気軽に楽しめる

 クラインガルテンを利用し始めて4年目の山中芳夫さん・けい子さん夫妻。このガルテンの利用期間は最長5年。菜園の楽しさを知った芳夫さんは「ここであと1年楽しんだ後も、別の場所でガルテンを続けたいです」と話す。

来年の初夏に収穫するタマネギの成長具合をチェック。慣れてくれば年間を通して計画的に野菜が栽培できる。

 東京の自宅でプランターを使ってトマトやナスなどの夏野菜を栽培していたが、友人が借りている新潟県のクラインガルテンを訪問したことをきっかけに興味が湧いたという。立科のガルテンに決めたのは「浅間山を見渡す景観が美しかったから」と2人は言う。

「プランター以外は農作業経験がありませんでしたが、管理人さんに教えてもらいながら一年を通して約15種類を栽培しています」(芳夫さん)

管理人は1日2回ほど巡回し、質問に答えてくれる。山中さんはサトイモの収穫時期を質問中。

 耕運機や刈り払い機を含む農機具は無料の貸し出しがあり、作業着は着古した普段着を再利用。「畑は目の前なので、意気込む感じではなく、気軽に楽しんでいます。汚れたらすぐに風呂に入れるし」と、芳夫さん。

「農作物は、手をかければそれだけちゃんと育ってくれるから楽しい。あと、子どもが巣立って夫との会話は減っていたけれど、ガルテンを始めたら次は何を植えようかとか、話すことが増えました」(けい子さん)

 

農作業の合間にはプライべ―トデッキにアウトドア用のテ ーブルセットを出して、畑を眺めながらのティータイム。
冬はハクサイなどの葉物をつくり、鍋料理に活用。友人を招いてバーベキューを楽しむことも。
道の駅「女神の里 たてしな」にある直売所「蓼科 農ん喜村」はガルテンから徒歩約3分。
白樺高原にある女神湖と蓼科山。シーズン中はカヌーや貸ボートを楽しむこともできる。
車で10 分ほどのところには、「立科温泉 たてしなの里 権現の湯」が。食事処も併設。

クラインガルテンっていくらかかる?気になる費用を公開!

クラインガルテン利用にかかる費用(山中さんの場合)

利用料年間

30万円

光熱水費

月約1万5470円

高速代(3800円×2回)

月約7600円

ガソリン代

月約1万1300円

種苗、肥料代

年間約1万円

合計※月額換算

月約6万203円

クラインガルテンQ&A

 クラインガルテンの利用について気になる疑問を、立科町産業振興課の尾美亜紀子さんに伺った。

Q:クラインガルテンのイベントって?

A:立科町クラインガルテンでは、利用者同士の交流の一環として、懇談会や懇親会を年3回開催しています。春と秋は立科町役場主催で、そば打ち体験などもあり好評です。また、クラインガルテン主催の「収穫祭」もあります。そのほか、地域のイベントやお祭りに参加する利用者もいて、地元住民と触れ合うきっかけにもなっています。

Q:農機具や農業資材、苗は用意してもらえる?

A:当ガルテンでは、耕運機を含めた農機具などの貸し出しは無料で行っています。農業資材は、近くのホームセンター、苗は周辺にある直売所を利用する人が多いです。発芽から見守りたい人は、近くのホームセンターで野菜などの種を購入することができます。

耕運機、鍬、シャベル、刈り払い機など、農作業に必要なものが揃う。

文・写真/はっさく堂 写真提供/山中芳夫さん、立科町 

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