犬が『熟睡』できているかどうかを判断するチェック項目4選 愛犬が安眠できる環境とは?
犬の健康にとって『睡眠』は必要不可欠
人間にとって、睡眠は健康を維持する上でとても重要な要素です。しかし、それは人間だけでなく、犬にも同じことが言えます。
よく犬は浅い睡眠を繰り返しているといわれていますが、それは警戒心が働きやすいから浅い睡眠を繰り返しているだけです。安心して眠れる環境が整っていれば、しっかり熟睡し、体力を回復させたり免疫力を高めたりと健康的な体へと改善する手立てとなります。
しかし、犬がきちんと熟睡しているかどうかを見極めるのは簡単ではありません。今回紹介するチェック項目を参考に、ぜひ愛犬が熟睡できているかどうか、眠っている間にそっと確認してみましょう。
犬が『熟睡』できているかどうかを判断するチェック項目4選
犬が熟睡できているかどうか確かめるには、どのようなポイントを確認すべきなのでしょうか。
1.寝姿勢
まずは寝ている時の姿勢を確認してみましょう。横向きに脱力した状態で足を放り投げるように眠っているようならば、安心して熟睡しているサインです。
もしも仰向けにお腹を見せて眠っている場合は、完全に無防備な状態です。お部屋の環境に安心しきっている状態なので、心配はいりません。
2.飼い主の動きに対する反応
多くの犬は、飼い主が動くと瞬時のその気配や音を察知してパッと顔を上げたり追いかけたりと行動に移します。この場合は、体を休めていたけれど熟睡はしていない状態です。
しかし、熟睡している犬は飼い主が動こうが他の音が聞こえてこようがお構いなしに眠り続けます。すっかり熟睡しているので、周囲の音や気配を察知できていないのです。
3.規則正しい呼吸
熟睡できている犬は、規則正しい呼吸を繰り返しているため、良質な睡眠を取れているという特徴を持ちます。「スー、スー」と規則正しいリズムで呼吸している様子を見せたり、軽いいびきが聞こえてくるようならば、熟睡できているサインです。
ただし、途中でいびきが止まったり、いびきが以前よりも激しくなっている場合は睡眠状態に異常が生じている可能性が疑われます。睡眠時無呼吸症候群や気道に何らかの異常が疑われるので、早めに動物病院を受診すべきでしょう。
4.白目を剥いたり寝言を言ったりしている
眠っている間、白目を剥いて眠っていたり、突然「ウォン!」「ヴゥ…」と寝言のような鳴き声を発している場合も熟睡していることが多いです。
犬によっては夢を見ているのか、突然横になったまま猛ダッシュする様子を見せるなど、ユニークな様子を見せる犬もいます。
犬が安眠できる環境の条件とは
犬にとって良質な睡眠は健康にとって必要不可欠です。では、犬が安眠できる環境を整えるには、どのような点に注意すべきなのでしょうか。
✔周りが囲われていて姿を隠せる場所
✔薄暗い環境
✔喧騒が聞こえにくく静かに過ごせる場所
✔人の行き来が激しくない
✔家族の姿が確認できる
✔室温が犬にとって快適に保たれている
✔寝床が清潔に維持されている
なるべく以上の条件が揃う場所に犬の寝床を設置し、安心して眠れるよう配慮してあげましょう。また、飼い主の匂いがついたブランケットやお気に入りのぬいぐるみなどを置いてあげると、より安心できて熟睡しやすくなります。
まとめ
いかがでしたか。犬が熟睡しているときは、リラックス状態の姿勢で眠っていたり、飼い主や周りの物音にも気づかない様子で眠り続けることが多いです。今回紹介した犬にとって安眠できる環境条件を参考に、愛犬が熟睡できる環境を整えてあげましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)