【伊豆の国・伊豆大上のおはぎ】口コミ評価「4.6」! 伊豆の山奥で見つけた絶品おはぎ
静岡・伊豆の国市の山奥に、大評判のおはぎ専門店があります。厳選した3種類のおはぎのみを扱い、2025年6月現在のGoogle口コミ評価は「4.6」。その人気と魅力に迫ります。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ山道の先に現れた立派な民家
「今まで食べた中で一番おいしい」「何度もリピートしています」「とにかくこだわりを感じます」といった高評価の口コミがならぶ、おはぎの店があります。
伊豆半島の真ん中、伊豆の国市。伊豆縦貫道の大仁中央ICを降りて、伊東市方面へ
山道をひたすら進んでいくと、道端におはぎがデザインされたのぼり旗を発見します。
その先に現れたのは、一見すると和菓子店には見えない立派な門構えの民家。
門柱には「芳川」と書かれた表札もあり、少し戸惑います。
そこに、どこからか「おはぎ、おはぎ」と、おはぎを連呼する童謡のような曲が聞こえてきます。
門をくぐると、正面に高級感と上品さを兼ね備えた店舗が建っていました。
店内に入ると、店長の芳川敬一さんが笑顔で迎えてくれます。
お店の名前は「伊豆大上(いずおおうえ)のおはぎ」。伊豆の国市の山あいに、2023年5月にオープンしました。
扱うおはぎは3種のみ
販売しているのは定番の「あずき」と、「うぐいすきなこ」、「ごま」の3種類のみ。
この3種のみを扱うおはぎ専門店です。
この山深い場所にお店を構えた理由は、ここが芳川さんの実家だったから。
実家の敷地の中に、新しくおはぎ専門店を建てたのです。
おはぎを求めて、県内はもちろん遠方からもリピーターが訪れます。
伊豆大上のおはぎ・芳川敬一店長:
東は栃木、西は岐阜から。都内からもリピートで来てくれる人がいます
厳選素材がおりなす至福の味
さあ、評判のおはぎを食べてみましょう。
店で購入したおはぎは、テラス席で楽しむこともできます。
まずは一番人気の「あずき(2個 380円)」から。
つややかなあんこが、見た目にもきれいです。
一口食べると、その上品な甘さと滑らかな口当たりに「おいしい!」と、思わず声が出てしまいます。
つぶあんでありながらも舌触りは驚くほど滑らかで、濃厚な味わい。
“未体験”の食感と味に、初めて食べる人は誰もが驚くことでしょう。
伊豆大上のおはぎ・芳川店長:
北海道十勝のあずきを直接生産者さんから仕入れています。豆の味自体を出したいと思い、香り、風味を残して作っています
こだわりはそれだけではありません。畑と品種を指定して作ってもらう徹底ぶりです。
数多く試食して厳選したお米にも、並々ならぬこだわりがあります。
うるち米ともち米をブレンドして作るのですが、うるち米には伊豆産の「ミルキークイーン」。もち米には宮城県のブランド米「みやこがねもち」を使用しているそうです。
なぜ宮城県産のもち米を選んだのでしょうか?
伊豆大上のおはぎ・芳川店長:
私が修行した仙台にある「さいち」というスーパーで使われているものです
芳川さんがおはぎを学んだ「さいち」とは、どんなスーパーなのでしょうか。
“伝説のおはぎ”を「さいち」で学ぶ
芳川さんがおはぎ作りを学んだのは、宮城県のローカルスーパー「主婦の店 さいち」です。
このお店は、店内におはぎ専用の販売棚があるほどの人気を誇り、平日でも1日6000個、週末には1万5000個を売り上げる超有名店。
現地では「伝説のおはぎ」と呼ばれることもあるほどの存在なのです。
茶業界からの転身
そんな「さいち」で修行を積んだ芳川さんですが、実はおはぎ専門店をオープンする前は、全く別の道を歩んでいました。
25年以上もお茶の業界に身を置き、「さいち」のおはぎに合うお茶を製造したこともあるそうです。
さいちとは、それから20年以上のお付き合いとなりました。
芳川さんがおはぎ店の開業を考え始めたのは、約5年前。
長年の取引先であるさいちの社長のもとへ、その夢を現実のものとするため相談に訪れました。
芳川さんの熱い思いを受け止めた社長は、快くさいちでの修行を受け入れます。
こうして、芳川さんの本格的なおはぎ作りの道が始まったのです。
さいちで培ったおはぎの技術。
そして、全国各地から探し求め、納得のいくまで厳選した材料。
これら全てが結実し、生まれたのが「伊豆大上のおはぎ」なのです。
「うぐいすきなこ」と「ごま」も絶品
続いて「うぐいすきなこ」と「ごま」も食べてみます。
まずは「うぐいすきなこ(2個 380円)」。
通常のきな粉とは一味違う、その香り高い味わいに驚かされます。
さらに、口の中に広がるほのかな「塩味」が絶妙なアクセントとなっていました。
伊豆大上のおはぎ・芳川店長:
沼津の「井田塩」をアクセントとして入れてあります
そして「ごま(2個 380円)」もまた絶品です。
ゴマは味が単調にならないよう、焙煎したゴマと粗挽き仕上げのゴマを絶妙な比率でブレンドして作られています。
香ばしい焙煎ゴマと、ゴマ本来の豊かな風味を感じる粗挽きゴマが口の中で見事なハーモニーを奏で、より一層風味を引き立てています。
伊豆大上のおはぎ・芳川店長:
ごまを召し上がった方は結構リピート率が高いです
おはぎの歌が店頭に流れる理由
お店は、サイクルスポーツセンターから車で5分ほどの場所に位置しています。
数に限りがあるため、事前に予約しておくのがおすすめです。
さて、最後に一つ気になることが。
それは店を訪れた時に耳にした、あの「おはぎ、おはぎ」と連呼する曲です。
伊豆大上のおはぎ・芳川店長:
あれは実はオリジナルの曲なんですね。山奥の立地なので特徴的なことを打ち出したいと思いました
芳川さんは、山深い立地だからこそ、何か目立つものをと考えたそうです。
そして、「小さな子供たちにもおはぎに親しんでほしい」という思いから、この歌が生まれました。
曲名は「凸凹おはぎ(でこぼこおはぎ)」です。
その反響は上々で、お店でおはぎを買った人が、歌いながらスキップで帰る姿を見かけることもあるといいます。
確かに、一度聞けば自然と口ずさんでしまうような、シンプルで親しみを感じるメロディーです。
伊豆の山奥にたたずむ、こだわりのおはぎ専門店。
全国から素材を厳選し、一つ一つ丁寧に作られるおはぎは、食べる価値のある逸品です。
伊豆観光の際にはぜひ立ち寄って、この未体験の味と、ほっこりする歌に触れてみてください。
■店名 伊豆大上のおはぎ
■住所 静岡県伊豆の国市長者原 1239-187
■営業時間 9:00~16:00
■定休 月・不定休
■問合せ 0558ー80-9257