堤防カワハギ釣りにあると便利なアイテム6選 釣り場での快適さは段違い!
昨今、全国各地で大変な賑わいを見せている堤防カワハギ釣り。どこでも手軽に釣れる上に引きも強く、食べて美味なこのターゲット、狙わない手はないだろう。今回は、堤防カワハギ釣り歴が20年を超える著者がいつも持参している便利な道具達を紹介しよう。
外道対策のメゴチバサミ
カワハギ自体は普通に素手で持っても何ら問題はない。なんなら、滑りにくいので子供でも持てるくらいだ。ではなぜわざわざメゴチバサミを持参するのか・・・答えは釣れるゲストの種類にある。順にみていこう。
フグ
カワハギ釣りでは驚くほど大きなフグが食ってくることがある。フグの歯は大変鋭いので、口元に手を近づけると大変危険な上、膨らんでしまうと扱いにくいことこの上ない。釣れた瞬間すぐにメゴチバサミでホールドし、即座に針を外してリリースが好ましい。
ベラ
生息域が被るベラは、カワハギ釣りにおける税金みたいなもの。ヌルヌルして掴みにくい上に口周りが固く、針を外すのは中々に大変。そんな時、しっかりとホールドできるメゴチバサミは重宝するはずだ。
アイゴの子
著者の住む近畿地方では、近年バリコと呼ばれるアイゴの子供がしょっちゅう掛かってくる。背鰭や尻鰭等あちこちに毒針があるので、素手では絶対に触れず、メゴチバサミを使用したいところだ。
その他の外道
場所によっては、ゴンズイやハオコゼといった毒魚が釣れることもあるし、イシダイの子供(サンバソウ)やコブダイの子が釣れることもある。よくわからない魚が釣れた場合は必ずメゴチバサミを使用し、無暗に触れないようにしよう。
針外しのためのプライヤー
上記のような外道が掛かるため、素手で針を外すのは大変危険な行為となる。そこで、メゴチバサミとセットで持参したいのがプライヤーだ。
フォーセップタイプ
この細軸のプライヤーはフォーセップと呼ばれており、著者が普段渓流釣りで愛用しているタイプ。小さな針を使用するカワハギ釣りにおいてもベストマッチだ。メゴチバサミでホールド→フォーセッププライヤーで外す、という流れが最も素早く、かつ安全性も高いと言えるだろう。
中オモリの取り付けにも
普通に釣っていても釣れない時に、「ハワセ釣り」という釣り方がある。これは、仕掛けと道糸の結束部に中オモリとしてガン玉を打ち、底に這わせるようにして釣るというものだ。
プライヤーはガン玉をセットする際にも使えるので、ガン玉とセットで持参しておけば釣り方のバリエーションも広がるはずだ。
スカリ
あってもなくても良いものではあるが、著者的には必需品だ。その理由をみていこう。
鮮度保持
著者はいつも釣れたカワハギを手早くスカリの中に入れておき、納竿時まで生かしている。そして昼頃に納竿し、釣具を全て片付けた後に纏めて活〆を行う。このタイミングで〆る事で、夕飯時には食べ頃の新鮮な刺身を堪能できるというわけだ。
効率重視
カワハギはいつでも釣れそうなイメージがあるが、実際には時合にバタバタと食ってくることが多い。スカリがあれば放り込んですぐに釣りを再開できるため、チャンスを逃さないのだ。
その他、あると便利なアイテム
これまでに紹介した物以外にも、便利な道具があるので見ていこう。
ハサミ
これはラインカット用ではなく、エサをカットするために専用の物を用意する。イソメやアサリ等は、針から溢れている部分があるとカワハギが器用に引きちぎっていくので、それを防ぐためにも余計な部分をハサミでカットしておく必要があるのだ。こうする事で針掛かりする確率が少しアップするので、中々掛からない時は是非試してみてほしい。
エサ箱
あちこち探り歩いたりする場合、使用するエサを小出しして運べる餌箱は大変便利な道具だ。特に特攻餌のアサリはクーラーに入れておかないと鮮度が落ちる為、小出しする際に最適と言える。
フィッシングベルト
こちらにプライヤー、ハサミ、メゴチバサミなどを尻手ロープで固定しておくと、その身一つで探り歩くことが出来る。唯一の難点はウェストベルトのサイズが大きめに作られているため、細身の方は固定する際に工夫が必要だ。
いつもの釣具に+αで快適なカワハギ釣りを!
今回した道具達は、著者的に必要度が高いものから並べて書いてみた。中でもメゴチバサミとプライヤーは無いと危険なため、マストと言ってもいい。逆に言えば、とびきり高価な道具が無い分、堤防カワハギ釣りはフトコロに優しいと言えるだろう。今回紹介した道具達を持って、カワハギ釣りに出かけてみてはいかがだろうか。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>