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神奈川警察署管内特殊詐欺 被害額県下ワーストに 投資、ロマンス型も増加

タウンニュース

被害額県下ワーストに

神奈川県警では12月15日から来年1月3日までを犯罪抑止の「年末年始特別警戒」期間に設定している。近年ではいわゆる「闇バイト」を通じた強盗事件が首都圏で多発しているが、神奈川警察署管内では特殊詐欺が県下ワーストの被害額に。生活安全課の担当者に警戒すべき点などを聞いた。

同署によると、今年11月末時点で発生した特殊詐欺は35件。前年と比べて減少傾向にはあるものの、被害額は約4億2400万円と県下でもワーストとなっている。これとは別に区内で被害が増加傾向にあるのが、SNSを利用した投資詐欺やロマンス詐欺と呼ばれる犯罪。区内だけで約3億6500万円の被害がすでに出ているという。

「インスタ」で被害

SNS型の詐欺は、大半が「インスタグラム」のダイレクトメッセージなどを利用したもの。投資詐欺では友人のような感じで連絡を取り合ううちに架空の投資を勧められて非対面で金銭をだまし取られる。ロマンス詐欺では外国人や海外在住の日本人を装い、恋愛感情や親切心につけこむ手口だ。

同課では「SNSは年齢を問わず利用できるが、面識のない人に安易に個人情報を与える行為は犯罪被害につながる。個人情報はどこでも漏れるというリスクを認識してほしい」と警戒を呼び掛ける。

年末年始は侵入盗に注意

同署によると11月末時点で、区内ではいわゆる「トクリュウ」と呼ばれる匿名・流動型犯罪グループによる凶悪事件は発生していないというが、10月には青葉区で高齢者を狙った強盗殺人事件が発生するなど不安に思う人も多い。年末年始は旅行や帰省で自宅を空ける人も多く、侵入盗の被害が増える傾向にある。郵便物の配達ストップや、近所に声がけして不在中に気にかけてもらうなど地域で監視するつながりも大切だ。

警察庁の発表では、最も多い侵入手口は無施錠の玄関・窓からの侵入、次いでガラス破り。昨今は点検業者等を装って室内に入り込む事件も増えている。「不在時、在宅時問わず玄関・窓の施錠」「訪問者には不用意にドアを開けない」等の習慣付けや、防犯フィルムやセンサーライトの設置など「入りにくい」環境作りが大事だ。

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