真鶴町 小中一貫校を新設へ 基本構想・計画を策定
真鶴町は4月4日、「小中一貫教育校建設基本構想・基本計画」を策定したことを公表した。まなづる小学校と真鶴中学校を統合し、義務教育9年間を一貫して学べる新たな学校を整備するもので、2030年4月の開校を目指す。
計画によると建設地は真鶴中学校の敷地で校舎は全面建て替え。体育館は新設せずに町立体育館を活用する。学年区分は「4─3─2制」を採用し、ICT教育の推進、異学年交流の充実、町独自の新教科「まなづる未来学(仮称)」の導入も構想に含まれている。
町は11年度から、幼(保)小中の連携教育に取り組んできたが、園や学校が離れていることによる移動の負担や継続的な連携の難しさに加え、子どもの減少により、教育活動に求められる一定規模の人数維持が課題となっていた。このような背景から町では、23年6月から新学校設立に向けて具体的な話し合いを進めてきた。
今後は各自治会との協議や住民説明会を開催するほか、中学校校舎の解体工事に向けて26年8月から中学生が小学校に移動し、同じ校舎で学ぶ予定。また、設計者の選定は現在、公募型プロポーザル方式で実施中で、今年6月に契約締結予定。
纐纈(こうけつ)仁志教育長は「子どもたちとの関わりを通じて、大人も成長するという構想の下に新たな学校を展開したい」と話した。