鳥羽のカカリ釣りで52cm「年無し」クロダイをキャッチ【三重】ずぶ濡れでも大満足!
ゴールデンウィーク最終日、休みが取れたので久しぶりに鳥羽の海へカカリ釣りに出かけました。一日中雨が降るあいにくの天気の中、現れたのは年なしサイズの乗っ込みクロダイ。さらに追加もキャッチして厳しいながらも充実した釣行となりました。
海香でカカリ釣り
5月6日、鳥羽市の海香さんにてお世話になりました。時刻は7時、翌日は仕事のため無理をせずゆっくり遅めのスタートです。とはいえ天気は未明から雨模様。
レインスーツを着たりパラソルを持ち込んだりと荷物がどうしても増えますが、ここはひとつ気合いを入れるところ。クロダイゲットの期待を込めて沖のカセに渡してもらい釣りを開始しました。
クロダイカカリ釣りのタックル
竿は宇崎日新の極技攻筏150先調子、筏用リールに巻くは1.75号フロロカーボンライン。粘りのある竿のアクションと流れの中でもあえて太めのラインを使うことで大物にも対応していきます。
ダンゴエサの準備
タックルを準備したら次はダンゴ作り。あまり深くは考えずいつものえさきちブルーステージに持参の米ぬかをプラス、寄せの効果を狙い押し麦とアミエビ粉末を混ぜ込んでネリネリ。つけエサにはオキアミをメインに、忘れちゃいけないマルキューの激荒をアンコと併用で使います。
練り上がったダンゴを5、6発空打ちをしてから本格投入、どんどんいきます。
雨が降り続く
絶え間なく降り続く雨、せっかくいい感じに練り上げたダンゴも雨が降り込んでべチャっとなってきます。そうするとバラケのタイミングも変わるのでバッカンの蓋をしたりベースを追加して混ぜ直したりして対応します。
そうこうしてるうちに着ている服もベチャっと。濡れるのはダンゴだけではないことに気付きます。
ダンゴが効いてくる
雨に加えて突風も吹き付け、決して釣りがしやすい状況ではないですが、海の中は満更でもなし。時々フグやキュウセンが釣れ出して、ようやくダンゴが効いてきたと実感します。
退屈感は全くなし、ダンゴアタリも出てくればそろそろ本命登場かな、と期待感が高まります。
大物ヒット到来
11時、今までとは違う穂先の動き。わずかに曲がりそれが戻らないまま大合わせ!かかった確かな手応え、と思った次の瞬間ものすごい勢いで竿が引き込まれる。これは間違いなく大物、ボラか?それとも?竿が何度も倒され穂先は海に突っ込む。イトが引っ張り出されリールは逆回転、巻くことができない。横に突っ走らず底へ底への突っ込み、これはひょっとして……。
何度も突っ込まれ、潜られまいと慎重に竿を操作。ポンピング動作を繰り返し、そろそろかとカセの縁から覗き込んでみると……や、やばい、そこに浮くのはなんと巨大ないぶし銀!
50cm超え「年無し」浮上!
でかい!思わずたじたじ。慌ててネットで受け取れば枠からはみ出す大きさ。腹パン、ヒレピン、迫力ボディ。あきらかに格が違います。
寸法を測ってみればざっくり50cm超え!カカリ釣りでの初めての年無しゲットに驚喜しました、マジやばい。
ずぶ濡れで一時撤収
しかし本当にやばいのは自分の方で、レインスーツの撥水が効かず体はずぶ濡れ、風邪をひきそうなので一旦撤収することに。年なしは改めて測れば52cm、写真を撮ってから若船頭さんがリリースしてくれました。水中でクロダイを支え、自力で泳ぎ出すまで待つ心遣いには敬服します。
着替えて再開
1時間ほど休憩。雨は相変わらず降り続くが幸い寒さは感じず、着替えていくらか身なりを整え仕切り直しました。カセに渡してもらい再開します。間隔が開いたためかしばらくはアタリが出ず、ひたすらダンゴを打ち続けることに。
ダンゴを練り直す
ノーアタ状態が続きどうしても惰性になるのか、ただダンゴを打っているだけの自分に気付きます。そういえばクロダイを寄せるのに大切な要素、濁りが出ていなかった。
急いで雨でベチャ気味のダンゴにベースを追加、さらに押し麦も混ぜて練り直し改めて投入。すると麦が水中で降り注ぐようにバラけ、濁りも広がっていい感じに。すぐアタリが出て小さなフグが掛かってきました。さあ次は本命、そう期待が高まります。
良型クロダイを追加
アタリ方はいろいろありますが、掛けてからの引き具合で想像がつきます。ようやく訪れた手応えはあっちへこっちへブルブル、じゃなくて真下へストレートに突き抜ける重い引き。
それを何度もかわし、上がってきたのはやはりナイスサイズのクロダイ。きれいな魚体の本命追加に喜びもひとしおです。
大漁ではなかったが……
雨は止むことなく、それでもリミットの17時まで頑張って、釣果は2枚。決して大漁ではないですが、キャッチした年なしクロダイは価値ある1枚、大きな喜び。これぞ釣りの醍醐味ではないでしょうか。
悪条件といえどもモチベーションを切らさなければ何らかの結果はついてくる……夢は追いかけていきたいですね。これから最盛期に突入ですが梅雨の時期でもあります。雨でも釣りはできますが、決して無理をせず、各自のペースで楽しみましょう。
<かにおけ/TSURINEWSライター>