不安を煽る情報に惑わされないためには?
7月4日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは、「不安を煽る情報に惑わされないためにはどうしたらよいのか」というテーマで、白鴎大学教授・元TBSアナウンサーの下村健一氏に話を伺った。
気象庁は昨日、鹿児島県トカラ列島近海で相次いでいる地震についての記者会見を開き、「この地域で地震が多発すると別の場所で大地震が起きる」や「7月5日に大災害が起きる」といった噂がSNSなどで流れていることについて「科学的ではない。今の科学技術では地震予知はできない」と強調した。
下村健一「一度そういう(不安を煽る)情報がポンと投げ込まれると、ブァーっとSNSで増幅機能によって広がっちゃうようになっていますからね。わたしは栃木県の白鵬大学っていうところでメディア・リテラシーの授業をやっているので、昨日ちょっと学生たちに聞いてみました。『7月5日の地震説についてどう思う?』って。その中からいくつか出てきた答えを(学生たちに)書き込んで送ってもらっているので、ご紹介しますね」
長野「はい」
下村「『友人からの口伝いで聞きました』。これ実は結構多いんです。『SNSで』って言われるけれども、そのSNSで見たことを口コミで広げるっていうのは、実はまだ伝わり方としては一番多いんですよね、これはね。古来からの形ですよね」
長野「えぇ」
下村「で、この子は割と冷静で『頭の片隅に噂は置いておこうと思う。もし地震が起こった時の対処法や行動の仕方を、もう一度調べておくことにした』と。これが実は、噂に対しての理想の受け止め方です」
長野「なるほど」
下村「“受け流す”じゃなくて“受け止める”」
長野「そういうことかぁ」
下村「『止めるんだけど、だったら一応できることは備えておこうか』と。いつ地震って来るのかわからないわけですから、これは非常に良い活かし方ですよね。全否定するんじゃなくて」
長野「そうですよね」